Solaris のシステム管理 (基本編)

Solaris 管理コマンドの有効性

以下の各表に、Oracle Solaris 管理ツールの処理に対応するコマンドを示します。ディスクレスクライアントサポートについては、第 7 章ディスクレスクライアントの管理 (手順)を参照してください。

Solaris 10 システム管理コマンド

次の表に、Oracle Solaris 管理ツールと同じ機能を備えたコマンドを示します。これらのコマンドを使用する場合は、スーパーユーザーになるか、それと同等の役割を引き受ける必要があります。コマンドの中には、ローカルシステム専用のものもあります。また、ネームサービス環境で動作するものもあります。それぞれのマニュアルページで、-D オプションを参照してください。

表 1–5 Solaris 管理コマンドの説明

コマンド 

説明 

マニュアルページ 

smc

 

Solaris 管理コンソールを起動します 

smc(1M)

smcron

crontab ジョブを管理します

smcron(1M)

smdiskless

ディスクレスクライアントサポートを管理します 

smdiskless(1M)

smexec

exec_attr データベースのエントリを管理します

smexec(1M)

smgroup

グループエントリを管理します 

smgroup(1M)

smlog

WBEM ログファイルを管理/表示します 

smlog(1M)

smmultiuser

複数のユーザーアカウントに対する一括操作を管理します 

smmultiuser(1M)

smosservice

OS サービスとディスクレスクライアントサポートを追加します 

smosservice(1M)

smprofile

prof_attr および exec_attr データベースのプロファイルを管理します

smprofile(1M)

smrole

役割アカウントの役割とユーザーを管理します 

smrole(1M)

smserialport

シリアルポートを管理します 

smserialport(1M)

smuser

ユーザーエントリを管理します 

smuser(1M)

次の表は、コマンド行から RBAC を管理するためのコマンドです。これらのコマンドを使用する場合は、スーパーユーザーになるか、それと同等の役割を引き受ける必要があります。なお、これらのコマンドは、ネームサービス環境で RBAC 情報を管理する場合には使用できません。

表 1–6 RBAC コマンドの説明

コマンド 

説明 

参照ページ 

auths

ユーザーに付与されている権限を表示します 

auths(1)

profiles

ユーザーの実行プロファイルを表示します 

profiles(1)

roleadd

システムに新しい役割を追加します 

roleadd(1M)

roles

ユーザーに付与されている役割を表示します 

roles(1)

次の表は、コマンド行からユーザー、グループ、RBAC 機能を管理するためのコマンドです。これらのコマンドを使用する場合は、スーパーユーザーになるか、それと同等の役割を引き受ける必要があります。なお、これらのコマンドは、ネームサービス環境でユーザーやグループの情報を管理する場合には使用できません。

表 1–7 Oracle Solaris のユーザーおよびグループコマンドの説明

コマンド 

説明 

参照ページ 

useraddusermoduserdel

ユーザーを追加、変更、削除します 

useradd(1M)usermod(1M)userdel(1M)

groupaddgroupmodgroupdel

グループを追加、変更、削除します 

groupadd(1M)groupmod(1M)groupdel(1M)