Solaris のシステム管理 (上級編)

ユーザーへの課金

要求に応じて特別なユーザーサービスを提供する場合、chargefee ユーティリティーを実行してユーザーに課金することができます。特別なサービスには、ファイルの復元やリモート印刷などがあります。chargefee ユーティリティーは、 /var/adm/fee ファイルに料金を記録します。runacct ユーティリティーが実行されるたびに、新しいエントリが拾い出されて、全体のアカウンティングレコードにマージされます。

詳細については、acctsh(1M) のマニュアルページを参照してください。

Procedureユーザーに課金する方法

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 特別なサービスに対し、ユーザーに課金します。


    # /usr/lib/acct/chargefee username amount
    
    username

    課金したいユーザーアカウントを指定します。

    amount

    ユーザーに対する課金の単位数。この値は、ファイルの印刷や復元のような作業に対してユーザーに課金するために設定する任意の単位。 chargefee ユーティリティーを実行し、特定の作業に対してユーザーに課金するスクリプトを書く必要がある


例 9–4 ユーザーへの課金

次の例では、ユーザー print_customer に 10 単位を課金します。


# /usr/lib/acct/chargefee print_customer 10