Solaris のシステム管理 (上級編)

日次利用状況レポート

日次利用状況レポートは、システム資源の利用状況のユーザー別の内訳を示します。このレポートの例は、次のとおりです。


Jan 16 02:30 2004  DAILY USAGE REPORT FOR skisun Page 1


     LOGIN  CPU  (MINS)  KCORE-   MINS    CONNECT  (MINS) DISK   # OF   # OF  # DISK  FEE
UID  NAME   PRIME NPRIME PRIME    NPRIME  PRIME    NPRIME BLOCKS PROCS  SESS  SAMPLES
0    TOTAL  72    148    11006173 51168   26230634 57792  539    330    0     2150    1
0    root   32    76     11006164 33664   26230616 22784  0      0      0     127     0
4    adm    0     0      22       51      0        0      0      420    0     0       0
101  rimmer 39    72     894385   1766020 539      330    0      1603   1     0       0

次の表は、日次利用状況レポートのデータを説明したものです。

表 10–3 日次利用状況レポート

列 

説明 

UID

ユーザー ID 番号。 

LOGIN NAME

ユーザーのログイン (またはユーザー) 名。複数のログイン名をもつユーザーを識別します。  

CPU (MINS)

ユーザーのプロセスが CPU を使用した時間を分単位で表します。PRIME (プライムタイム時間帯) と NPRIME (プライムタイム時間帯外) の使用に分類されます。アカウンティングシステムのこれらのデータのバージョンは、/etc/acct/holidays ファイルに格納されています。

KCORE-MINS

プロセスが実行中に使用する累積メモリー量を表します。毎分あたりに使用される K バイトメモリーセグメント数を表します。PRIMENPRIME の使用に分類されます。

CONNECT (MINS)

ユーザーがシステムにログインしていた時間を分単位で表します。これは「実時間」とも呼ばれます。PRIMENPRIME の使用に分類されます。たとえば、この時間の値が大きく # OF PROCS の数値が小さい場合は、ログインの所有者がまず朝にログインし、その後はその日の終わりまで端末にほとんど触れていないと考えられます。

DISK BLOCKS

acctdusg プログラムからの出力であり、ディスクアカウンティングプログラムを実行し、アカウンティングレコード (daytacct) をマージします。アカウンティングの目的では、ブロックは 512 バイトです。

# OF PROCS

ユーザーが起動したプロセス数を表します。数値が大きい場合は、ユーザーのシェルプロシージャーが制御できなくなった可能性があります。 

# OF SESS

ユーザーがシステムにログインした回数。 

# DISK SAMPLES

平均ディスクブロック数 (DISK BLOCKS) を得るためにディスクアカウンティングが何回実行されたかを示します。

FEE

chargefee スクリプトによってユーザーに課金された累積合計単位数を表します。多くの場合は、使用されないフィールドです。