Solaris のシステム管理 (上級編)

リモートコンソールメッセージングを有効にする

次の新しいリモートコンソール機能を使うと、リモートシステムの問題を解決しやすくなります。

実行レベルの変更中に補助コンソールメッセージングを使用する

実行レベルの変更中に補助コンソールメッセージングを使う場合は、次の点に注意してください。

対話型ログインセッション中に consadm コマンドを使用する

シリアルポートに接続された端末からシステムにログインしてから、 consadm コマンドを使ってこの端末にコンソールメッセージを表示して、対話型ログインセッションを行う場合、次の点に注意してください。

Procedure補助 (リモート) コンソールを有効にする方法

consadm デーモンは、consadm コマンドで補助コンソールを追加するまでポートの監視を開始しません。セキュリティー機能として、コンソールメッセージは、キャリア信号が失われるまでか、補助コンソールデバイスの選択が解除されるまでの間だけ出力変更されます。そのため、consadm コマンドを使うには、そのポートでキャリア信号が確立されている必要があります。

補助コンソールの有効化については、consadm(1m) のマニュアルページを参照してください。

  1. システムにスーパーユーザーとしてログインします。

  2. 補助コンソールを有効にします。


    # consadm -a devicename
    
  3. 現在の接続が補助コンソールであることを確認します。


    # consadm
    

例 15–3 補助 (リモート) コンソールを有効にする


# consadm -a /dev/term/a
# consadm
 /dev/term/a

Procedure補助コンソールのリストを表示する方法

  1. システムにスーパーユーザーとしてログインします。

  2. 次のどちらかの手順に従います。

    1. 補助コンソールのリストを表示します。


      # consadm
      /dev/term/a
    2. 持続的補助コンソールのリストを表示します。


      # consadm -p
      /dev/term/b

Procedureシステムリブート後も補助 (リモート) コンソールを有効にする方法

  1. システムにスーパーユーザーとしてログインします。

  2. 複数のシステムリブート後も補助コンソールを有効にします。


    # consadm -a -p devicename     
    

    このデバイスが持続的な補助コンソールのリストに追加されます。

  3. デバイスが持続的な補助コンソールのリストに追加されているか確認します。


    # consadm
    

例 15–4 システムリブート後も補助 (リモート) コンソールを有効にする


# consadm -a -p /dev/term/a 
# consadm
/dev/term/a

Procedure補助 (リモート) コンソールを無効にする方法

  1. システムにスーパーユーザーとしてログインします。

  2. 次のどちらかの手順に従います。

    1. 補助コンソールを無効にします。


      # consadm -d devicename
      

      または

    2. 補助コンソールを無効にし、持続的な補助コンソールのリストから削除します。


      # consadm -p -d devicename
      
  3. 補助コンソールが無効になっていることを確認します。


    # consadm
    

例 15–5 補助 (リモート) コンソールを無効にする


# consadm -d /dev/term/a
# consadm