Solaris のシステム管理 (上級編)

Procedureファイルアクセスをチェックする方法 (sar -a)

  1. sar -aコマンドを使用すると、ファイルアクセス操作の統計情報が表示されます。


    $ sar -a
    
    SunOS balmyday 5.10 s10_51 sun4u    03/18/2004
    
    00:00:00  iget/s namei/s dirbk/s
    01:00:00       0       3       0
    02:00:00       0       3       0
    03:00:00       0       3       0
    04:00:00       0       3       0
    05:00:00       0       3       0
    06:00:00       0       3       0
    07:00:00       0       3       0
    08:00:00       0       3       0
    08:20:01       0       3       0
    08:40:00       0       3       0
    09:00:00       0       3       0
    09:20:01       0      10       0
    09:40:01       0       1       0
    10:00:02       0       5       0
    
    Average        0       4       0

    次に、sar -a コマンドによって表示される、フィールド名とオペレーティングシステムのルーチンを示します。

    iget/s

    ディレクトリ名検索キャッシュ (DNLC) 内に入っていない i ノードに対して出された要求数

    namei/s

    1 秒当たりのファイルシステムパスの検索数。namei で DNLC 内にディレクトリ名が見つからない場合は、iget が呼び出され、ファイルまたはディレクトリの i ノードが取得される。したがって、ほとんどの igets は DNLC が欠落した結果である

    dirbk/s

    1 秒間に実行されたディレクトリブロックの読み取り回数

    これらのオペレーティングシステムルーチンに対して表示される値が大きいほど、カーネルはユーザーファイルへのアクセスに長い時間を費やしています。この時間には、プログラムとアプリケーションによるファイルシステムの使用量が反映されます。-a オプションを使用すると、アプリケーションのディスク依存度を表示できるので便利です。