Solaris のシステム管理 (上級編)

Procedureディスク動作をチェックする方法 (sar -d)

  1. sar -d コマンドを使用すると、ディスク動作の統計情報が表示されます。


    $ sar -d
    
    00:00:00   device        %busy   avque   r+w/s  blks/s  avwait  avserv

例 13–7 ディスク動作をチェックする

次の例は、sar -d コマンドからの一部省略した出力を示します。


$ sar -d

SunOS balmyday 5.10 s10_51 sun4u    03/18/2004

12:36:32   device        %busy   avque   r+w/s  blks/s  avwait  avserv

12:40:01   dad1             15     0.7      26     399    18.1    10.0
           dad1,a           15     0.7      26     398    18.1    10.0
           dad1,b            0     0.0       0       1     1.0     3.0
           dad1,c            0     0.0       0       0     0.0     0.0
           dad1,h            0     0.0       0       0     0.0     6.0
           fd0               0     0.0       0       0     0.0     0.0
           nfs1              0     0.0       0       0     0.0     0.0
           nfs2              1     0.0       1      12     0.0    13.2
           nfs3              0     0.0       0       2     0.0     1.9
           nfs4              0     0.0       0       0     0.0     7.0
           nfs5              0     0.0       0       0     0.0    57.1
           nfs6              1     0.0       6     125     4.3     3.2
           nfs7              0     0.0       0       0     0.0     6.0
           sd1               0     0.0       0       0     0.0     5.4
           ohci0,bu          0     0.0       0       0     0.0     0.0
           ohci0,ct          0     0.0       0       0     0.0     0.0
           ohci0,in          0     0.0       7       0     0.0     0.0
           ohci0,is          0     0.0       0       0     0.0     0.0
           ohci0,to          0     0.0       7       0     0.0     0.0

次の表は、-d オプションを指定したときに報告されるディスクデバイスの動作を示します。

フィールド名 

説明 

デバイス

監視中のディスクデバイス名 

%busy

デバイスが転送要求のサービスでビジーであった時間 

avque

デバイスが転送要求のサービスでビジーであった時間の間の平均要求数 

r+w/s

デバイスへの 1 秒当たりの読み取り転送数と書き込み転送数 

blks/s

デバイスに転送される 1 秒当たりの 512 バイトブロック数 

avwait

待ち行列内の転送要求の平均アイドル時間 (ミリ秒単位)。これは、待ち行列が占有されている場合のみ計測される 

avserv

デバイスが 1 転送要求の処理に要する平均時間 (ミリ秒単位)。ディスクの場合は、この値にシークタイム、回転待ち時間、およびデータ転送時間が含まれる 

待ち行列内に何かがあるときは、待ち行列の長さと待ち時間が計測されるので注意してください。%busy の値が小さい場合に、待ち行列とサービス時間が大きければ、変更されたブロックをディスクに随時書き込むために、システムが定期的に処理していることを示す場合があります。