Solaris のシステム管理 (上級編)

ttymon ポートモニター

直結モデムまたは文字端末を通してログインしようとするたびに、ttymon は動作を開始します。まず、SAC プロセスが SMF によって起動されます。SAC が起動されると、今度は SAC がその管理ファイル (/etc/saf/_sactab) に指定されているポートモニターを自動的に起動します。ttymon ポートモニターは起動されると、シリアルポート回線を監視してサービス要求がないかどうかを調べます。

英数字端末またはモデム経由でログインが試行されると、シリアルポートドライバはその操作をオペレーティングシステムに渡します。ttymon ポートモニターはシリアルポートの操作を監視し、通信リンクを確立しようとします。ttymon ポートモニターは、装置との通信に必要なデータ転送速度、回線制御手順、およびハンドシェークプロトコルを決定します。

モデムや端末との通信用の正しいパラメータの設定が終わると、 ttymon ポートモニターはそれらのパラメータをログインプログラムに渡し、制御を移します。