Solaris のシステム管理 (上級編)

UFS 割り当て制限の設定のガイドライン

UFS 割り当て制限を設定する前に、各ユーザーに割り当てるディスク容量の大きさと i ノード数を決定する必要があります。ファイルシステムの合計領域サイズを超えないようにする場合は、ファイルシステムの合計サイズをユーザー数に等分すればよいでしょう。たとえば、3 人のユーザーが 100M バイトのスライスを共有し、それぞれが同じディスク容量のサイズを必要とする場合は、各ユーザーに 33M バイトずつ割り当てます。

全ユーザーが同時に割り当て制限を超えるような可能性が小さい環境では、個々の割り当て制限の合計がファイルシステムの合計サイズを超えるよう設定することも可能です。たとえば、3 人のユーザーが 100M バイトのスライスを共有する場合に、各ユーザーに 40M バイトを割り当ててもよいということです。

あるユーザーについて edquota コマンドを使用して割り当て制限を決定したら、これをプロトタイプとして利用して、同じファイルシステム上の他のユーザーにも同じ割り当て制限を設定できます。

割り当て制限を有効にする前に、以下の作業を行ないます。

edquota コマンドにより設定した割り当て制限は、quotaon コマンドを使用して有効にしなければ効力を持ちません。割り当て制限ファイルを正しく構成すれば、システムをリブートしてファイルシステムがマウントされるたびに、割り当て制限は自動的に有効になります。