Solaris のシステム管理 (上級編)

ProcedureUFS 割り当て制限の整合性を確認する方法

システムをリブートすると、quotacheck コマンドが自動的に実行されます。通常、割り当て制限を設定したファイルシステムが空の場合、quotacheck コマンドを実行する必要はありません。ただし、既存ファイルを持つファイルシステム上に割り当て制限を設定した場合は、quotacheck コマンドを実行して、既存ファイルや既存 i ノードと割り当て制限データベースとを同期させる必要があります。

また、quotacheck コマンドを大規模ファイルシステムで実行するには、時間がかかることを考慮してください。


注 –

ディスクのデータの正確さを保つには、quotacheck コマンドを手動で実行するとき、チェックするファイルシステムが他のユーザーによって使用できないようにしてください。


  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. 次のように UFS ファイルシステム上の整合性チェックを実行します。


    # quotacheck [-va] filesystem 
    
    -v

    (省略可能) 特定のファイルシステム上の各ユーザーのディスク割り当て制限を示します。

    -a

    /etc/vfstab ファイルに rq エントリがある全ファイルシステムをチェックします。

    filesystem

    チェックするファイルシステムを指定します。

    詳細については、quotacheck(1M) のマニュアルページを参照してください。


例 7–4 UFS 割り当て制限の整合性を確認する

次の例は、スライス /dev/rdsk/c0t0d0s7 上の /export/home ファイルシステムのディスク割り当て制限をチェックする方法を示しています。/export/home ファイルシステムは、/etc/vfstab ファイルに rq エントリを持つ、唯一のファイルシステムです。


# quotacheck -va
*** Checking quotas for /dev/rdsk/c0t0d0s7 (/export/home)