排他的 IP ゾーンでは、IP レベルのすべての機能が使用可能です。
排他的 IP ゾーンは、IP 関連の状態を独自に保持します。
排他的 IP ゾーンでは次のような機能を使用できます。
TCP/UDP/SCTP および IP/ARP レベルのノブを設定するための ndd
IP セキュリティー (IPsec) と Internet Key Exchange (IKE)。これは、IPsec セキュリティーアソシエーション用の認証済み鍵材料のプロビジョニングを自動化する
排他的 IP ゾーンには、zonecfg コマンドを使用して独自のデータリンクセットを割り当てます。net 資源の physical プロパティーを使用して、ゾーンに xge0、e1000g1、bge32001 などのデータリンク名を割り当てます。net 資源の address プロパティーは設定されません。
データリンクを割り当てると snoop コマンドが使用可能になります。
dladm コマンドを show-linkprop サブコマンドとともに使用して、実行中の排他的 IP ゾーンに対するデータリンクの割り当てを表示できます。dladm コマンドを set-linkprop サブコマンドとともに使用すると、実行中のゾーンに対して追加のデータリンクを割り当てることができます。使用例については、「Solaris 10 8/07: 排他的 IP 非大域ゾーンでのデータリンクの管理」を参照してください。
実行中の排他的 IP ゾーンの内部で、ifconfig コマンドを使用して IP を構成できます。これには、論理インタフェースの追加や削除も含まれます。ゾーンの IP 構成は、大域ゾーンの場合と同様に sysidtools を使用して設定できます。詳細は、sysidcfg(4) のマニュアルページを参照してください。
排他的 IP ゾーンの IP 構成は、大域ゾーンから zlogin コマンドを使用することによってのみ表示できます。次に例を示します。
global# zlogin zone1 ifconfig -a |