Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

共有 IP 非大域ゾーンと排他的 IP 非大域ゾーンのセキュリティーの相違

共有 IP ゾーン内のアプリケーションは、スーパーユーザーも含め、zonecfg ユーティリティーを介してゾーンに割り当てられた IP アドレス以外を送信元 IP アドレスとしてパケットを送信することはできません。このタイプのゾーンには、任意のデータリンク (レイヤー 2) パケットを送受信するアクセス権はありません。

一方、排他的 IP ゾーンの場合は、zonecfg によって指定されたデータリンク全体がゾーンに対して許可されます。その結果、スーパーユーザーは、排他的 IP ゾーンでも大域ゾーンと同様に、偽のパケットをこれらのデータリンク上で送信できます。