プログラミングインタフェース

非同期ネットワーク通信

この節では、ソケットまたはリアルタイムアプリケーション用のトランスポートレベルインタフェース (TLI) を使用した非同期ネットワーク通信について説明します。ソケットを使用した非同期ネットワーキングを行うには、SOCK_STREAM タイプのオープンソケットを非同期および非ブロックに設定します。非同期ソケットについての詳細は、「ソケットの拡張機能」を参照してください。TLI イベントの非同期ネットワーク処理は、STREAMS 非同期機能と TLI ライブラリルーチンの非ブロックモードの組み合わせによってサポートされます。

トランスポートレベルインタフェース (TLI) についての詳細は、第 9 章XTI と TLI を使用したプログラミングを参照してください。

ネットワーキングのモード

ソケットとトランスポートレベルインタフェース (TLI) はどちらも 2 つのサービスモード、「コネクションモード」と「コネクションレスモード」を提供します。

コネクションモード」サービスは回線指向です。このサービスを使用すると、データは、確立されたコネクション経由で、信頼できる順序付け方法で伝送されます。このサービスはまた、データ転送フェーズ中のアドレス解決および転送のオーバーヘッドを回避する識別処理を提供します。このサービスは、比較的長時間持続するデータストリーム指向の対話を必要とするアプリケーションに適しています。

コネクションレスモード」サービスはメッセージ指向であり、複数のユニット間の論理的な関係が要求されない、独立したユニットでのデータ伝送をサポートします。単一のサービス要求は、データのユニットを配信するために必要なすべての情報を送信側からトランスポートプロバイダに渡します。このサービス要求には、着信先アドレスや配信されるデータが含まれます。コネクションレスモードサービスは、対話が短時間で済み、保証された順番どおりの方法でデータを配信する必要がないアプリケーションに適しています。一般的に、コネクションレスモードによる伝送は信頼性が低いと言えます。