Wnn8 ユーザーズガイド

wnnaccess

wnnaccess は、jserver へのアクセス許可状況の情報表示と設定を行います。

wnnaccess の実行には root 権限が必要になります。

ファイルパス:

/usr/sbin/wnnaccess

出力情報:

オプション未指定で実行した場合、現在のアクセスコントロールの情報が表示されます。

先頭行はアクセスコントロールの ON / OFF の状態を示します。

次行以下は各ホストとユーザーのアクセス許可情報が表示されます。

表示例

host1

host2:

host3: userA,userB

@userC

host1

host1 からは全てのユーザーがアクセス可能です。

host2:

host2 からは全てのユーザーがアクセス不可能です。

host3:userA,userB

host3 からはユーザー名 userA、userB のみアクセス可能です。

userC

userC は全てのホストからアクセス可能です。

起動オプション

wnnaccess [+/- host1:userA,userB... host2... @userC @userD...] 

      [-D servername] [-L LANG] [-v] 

+ hostname:user @user...

ホスト名、ユーザー名を指定しない場合は、アクセスコントロールを OFF にします。

指定した場合は現在のアクセスコントロールにそれらの情報を追加します。

"+" は省略することができます。

- hostname:user @user...

ホスト名、ユーザー名を指定しない場合は、アクセスコントロールを ON にします。

指定した場合は現在のアクセスコントロールからそれらの情報を削除します。

-D server_name[:/]No

接続する変換サーバーが稼働するホスト名を "server_name" で、ポートを "No" で指定します。

:No と指定すると相対ポート番号となり、jserver の標準ポート番号 (22273) に No を加えた値をポート番号とします。たとえば:1 とした場合は 22274 が使用されます。

/No と指定すると絶対ポート番号となり、No の値をそのままポート番号として使用します。

それぞれ省略時は localhost の標準ポート (22273) が適用されます。

-L LANG

LANG で指定した言語に対応する変換サーバーに接続します。

省略時は環境変数 LANG の値が適用されます。

-v

バージョン情報を表示します。

実行例

# wnnaccess - host1:usrA,userB

host1 に対する userA、userB のアクセス許可情報を削除します。

# wnnaccess + @userD

userD を全てのホストからアクセス可能にします。