Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 インストールガイド

forcepwchg 移行ユーティリティーの使用

移行中にパスワードを変更したユーザーは、Windows NT および Directory Server で別のパスワードを持つことになります。forcepwchg ユーティリティーを使用して、Identity Synchronization for Windows バージョン 1.0 からバージョン 6.0 への移行プロセス中にパスワードを変更したユーザーにパスワードの変更を求めることができます。


注 –

forcepwchg ユーティリティーは Windows パッケージにのみ付属しています。


forcepwchg を使用する前に、次を確認する必要があります。

Procedureforcepwchg コマンド行ユーティリティーを実行する

  1. コマンドプロンプトウィンドウを開いて、移行を実行しているホスト上の Windows migration ディレクトリに移動します。コネクタ、変更検出機能 DLL、パスワードフィルタ DLL のような Identity Synchronization for Windows 1.0 NT コンポーネントを PDC ホストにインストールしてください。

  2. migration ディレクトリから次のように入力します。


    java -jar forcepwchg.jar [-n] [-a] [-t <
    time_specification\>]
    

    次に例を示します。


    forcepwchg.jar -n -a forcepwchg.jar -t 33m

    「forcepwchg 移行ユーティリティーの使用」では、forcepwchg に固有の引数について説明します。

    オプション 

    説明 

    -n 

    プレビューモードを指定します。プレビューモードでユーティリティーは、次を除く通常のユーザーすべての名前を表示します。

    • -a 引数を指定した場合の組み込みアカウント (管理者とゲスト)

    • -t 引数を使用して指定された期間にパスワードを変更したユーザー

      プレビューモードでユーザーは forcepwchg を実行できます。プレビューモード以外では、管理者のみが forcepwchg を実行できます。

    -a 

    (管理者とゲストを除く) すべてのユーザーにパスワードの変更を要求します。-t 引数を使用している場合は、この引数を使用できません。

    -t time_specification

    過去の time_specification の間にパスワードを変更したすべてのユーザーにパスワードの変更を強制します。ここで、time_specification は次の形式にできます。

    • number: 秒数 (たとえば、-t 30)

    • number m: 分数 (たとえば、-t 25m)

    • number h: 時間 (たとえば、-t 6h)

      たとえば、forcepwchg -t 6h と指定した場合、過去 6 時間以内にパスワードを変更したすべてのユーザーがパスワードを再度変更する必要があります。

    -? 

    使用方法についての情報を表示します。