Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 トラブルシューティングガイド

Linux での Java ES のインストールのトラブルシューティング

Java Enterprise System 配布を手動でインストールした場合、つまり必要と思われるパッケージのみをインストールした場合は、インストーラを使用してクリーンインストールを実行します。

ProcedureLinux で Java ES を再クリーンインストールする

  1. すべての Java ES プロセスを停止します。

  2. 設定段階で指定した install-path の下にあるすべてのものを削除します。

    このパスの場所を見つけるには、次のように実行します。


    # grep location /var/tmp/productregistery
  3. /var/tmp/productregistry ファイルと /var/opt/sun/install/productregistry ファイルを削除します。

    これらの製品レジストリファイルには、Java ES 用にインストールされているパッケージと、それらがインストールされている場所についての記述が含まれています。

  4. Directory Server Enterprise Edition RPM パッケージをアンインストールします。

    次のように、インストールされているすべての Directory Server Enterprise Edition RPM パッケージを検索します。


    # rpm -qa | grep 'sun-ldap-(shared|directory|proxy|console)'

    次のように、見つかったすべての RPM パッケージを削除します。


    # rpm -e list-of-rpm-packages
    
  5. Java ES インストーラを使用して、パッケージを再度インストールします。

Java ES のアクセス権の問題の解決

クリーンインストールを実行しても、まだインストーラを起動できない場合は、アクセス権の問題が発生している可能性があります。この問題は、通常は Linux で、デフォルトの umask 値が正しくないことによって発生します。この問題は、root などのユーザーとしてインストールしたあとに、Directory Server の通常の LDAP ユーザーを使用したときに発生します。Directory Server を LDAP ユーザーとして起動すると、umask 値が過度に制限されていることが原因でこのユーザーが root としてインストールしたファイルにアクセスできないために、エラーが発生します。

たとえば、次のような単純なスクリプトを使用して、アクセス権をリセットできます。


# cd /opt/sun
# for i in `find . -perm 750`
do
chmod $i 755 $i
done
# for i in `find. -perm 640`
do
chmod $i 644 $i
done
# cd instance-directory
# for i in `find . -perm 750`
do
chmod $i 755 $i
done
# for i in `find . -perm 640`
do 
chmod $i 644 $i
done

Sun サポートへの問い合わせ

Linux で Java ES 配布を使用して Directory Server Enterprise Edition インストールを実行することができず、問題をトラブルシューティングできない場合は、次のデータを収集します。このデータは、Sun サポートセンターが問題を解決する際に役立ちます。

ここでの説明だけでなく、『Sun Gathering Debug Data for Sun Java System Directory Server 5』「To Collect Required Debug Data For Directory Server Installation Problems」も参照してください。