Sun GlassFish Communications Server 1.5 高可用性 (HA) 管理ガイド

Web コンテナの可用性の設定


注 –

セッション状態データの格納にインメモリーレプリケーションを使用している場合、Web コンテナ可用性の有効化およびプロパティーの設定は asadmin set コマンドを使用して行う必要があります。


たとえば、set コマンドを使用して次のように指定します。ここで、config1 は設定の名前です。


asadmin set 
config1.availability-service.web-container-availability.availability-enabled="true"

asadmin set 
config1.availability-service.web-container-availability.persistence-frequency="time-based"

Procedure管理コンソールを使用して Web コンテナの可用性を有効にする

  1. ツリーコンポーネントで、目的の設定を選択します。

  2. 「可用性サービス」をクリックします。

  3. 「Web コンテナの可用性」タブを選択します。

    「可用性サービス」ボックスにチェックマークを付けて、可用性を有効にします。無効にするには、このボックスのチェックマークを外します。

  4. 次の節の 「Web コンテナの可用性の設定」の説明に従って、ほかの設定を変更します。

  5. サーバーインスタンスを再起動します。

Web コンテナの可用性の設定

「可用性サービス」の「Web コンテナの可用性」タブを使用すると、次の可用性設定を変更できます。

持続型: 可用性が有効化されている Web アプリケーションのセッションの持続性メカニズムを指定します。使用できる値は、memory (持続性なし)、file (ファイルシステム)、および replicated (ほかのサーバー上のメモリー) です。

Web コンテナの可用性が有効にされている場合、次の表に示されているように、デフォルトの持続型はプロファイルに応じて異なります。

プロファイル 

持続型 

開発者 

memory

クラスタ 

replicated

セッションの持続性が必要となる本稼動環境では、replicated を使用します。memory および file の持続型は、高可用性セッション持続性を提供しません。

Web コンテナの可用性を無効にする場合、デフォルトの持続型は memory です。

持続性の頻度: セッション状態を格納する頻度を指定します。持続型が replicated の場合にのみ適用できます。指定できる値は次のとおりです。

持続性の範囲: 格納するセッションオブジェクトの範囲と、セッション状態を格納する頻度を指定します。持続型が replicated の場合にのみ適用できます。使用できる値は次のとおりです。

シングルサインオン状態: シングルサインオン状態の持続性を有効にするには、このボックスにチェックマークを付けます。無効にするには、このボックスのチェックマークを外します。詳細については、「セッションフェイルオーバーでのシングルサインオンの使用」を参照してください。