Sun Java System Web Proxy Server 4.0.4 管理ガイド

URL のフィルタリング

URL のファイルを使用して、プロキシサーバーが取得するコンテンツを設定することができます。プロキシが常にサポートする URL のリストと、プロキシがサポートしない URL のリストを設定できます。

たとえば、子どもに適したコンテンツを持つ、プロキシサーバーを実行するインターネットサービスプロバイダであれば、子どもが閲覧することが認可された URL のリストを設定します。そうすると、認可された URL のみを取得するようにプロキシサーバーを設定することができます。クライアントがサポートされていない URL にアクセスしようとすると、プロキシからデフォルトの「Forbidden」メッセージを返すようにするか、クライアントがその URL にアクセスできなかった理由を示すカスタムメッセージを作成することができます。

URL に基づいてアクセスを制限するには、許可または制限する URL のファイルを作成する必要があります。このファイルは、サーバーマネージャーで作成できます。ファイルを作成したら、制限を設定できます。次の節では、これらの方法について説明します。

URL のフィルタファイルの作成

フィルタファイルとは、URL のリストが含まれているファイルのことです。プロキシサーバーが使用するフィルタファイルは、次のようなパターンで URL の行が含まれているプレーンテキストファイルです。

protocol://host:port/path/filename

3 つのセクション protocol host:port、および path/filename では、正規表現を使用することができます。たとえば、netscape.com ドメインにアクセスするすべてのプロトコルの URL パターンを作成する場合は、ファイルに次の行を追加します。

.*://.*\\.example\\.com/.*

この行は、ポート番号を指定しない場合のみ機能します。正規表現の詳細については、第 16 章「テンプレートとリソースの管理」の「正規表現について」を参照してください。

サーバーマネージャーを使用せずに独自のファイルを作成する場合は、サーバーマネージャーのページを使用して空のファイルを作成し、そのファイルにテキストを追加するか、そのファイルを正規表現を格納するファイルと置き換えます。

Procedureフィルタファイルを作成するには

  1. サーバーマネージャーにアクセスし、「Filters」タブをクリックします。

  2. 「Restrict URL Filter Access」リンクをクリックします。

    「Restrict URL Filter Access」ページが表示されます。

  3. 「Create/Edit」ボタンの横のドロップダウンリストから、「New Filter」を選択します。

  4. ドロップダウンリストの右のテキストボックスにフィルタファイルの名前を入力して、「Create/Edit」ボタンをクリックします。

    「Filter Editor」ページが表示されます。

  5. スクロール可能な「Filter Content」テキストボックスを使用して、URL と URL の正規表現を入力します。

    「Reset」ボタンを押すと、このフィールドのすべてのテキストがクリアされます。

    正規表現の詳細については、第 16 章「テンプレートとリソースの管理」の「正規表現について」を参照してください。

  6. 「了解」をクリックします。

    Proxy Server によってファイルが作成され、「Restrict URL Filter Access」ページに戻ります。フィルタファイルは proxy-serverid/conf_bk ディレクトリに作成されます。

フィルタファイルに対するデフォルトアクセスの設定

使用する URL を含むフィルタファイルを作成したら、これらの URL に対するデフォルトアクセスを設定できます。

Procedureフィルタファイルに対するデフォルトアクセスを設定するには

  1. サーバーマネージャーにアクセスし、「Filters」タブをクリックします。

  2. 「Restrict URL Filter Access」リンクをクリックします。

    「Restrict URL Filter Access」ページが表示されます。

  3. フィルタで使用するテンプレートを選択します。

    通常は、プロキシサーバー全体に対するフィルタファイルを作成しますが、HTTP 用に 1 セットのフィルタファイル、FTP 用にもう 1 セットのフィルタファイルを作成することもできます。

  4. 「URL Filter To Allow」リストを使用して、Proxy Server がサポートする URL を含むフィルタファイルを選択します。

  5. 「URL Filter To Deny」リストを使用して、Proxy Server がアクセスを拒否する URL を含むフィルタファイルを選択します。

  6. 拒否された URL を要求したクライアントに Proxy Server が返すテキストを選択します。

    • プロキシが生成するデフォルトの「Forbidden」応答を返信します。

      • カスタムテキストを含むテキストファイルか HTML ファイルを送信します。このファイルへの絶対パスをテキストボックスに入力します。

  7. 「了解」をクリックします。

  8. 「Restart Required」をクリックします。「Apply Changes」ページが表示されます。

  9. 「Restart Proxy Server」ボタンをクリックして、変更を適用します。