Sun Java System Web Proxy Server 4.0.8 管理ガイド

HTTP キャッシュの有効期限ポリシーの設定

また、Last-Modified 要素または明示的な有効期限情報のみを使用して、キャッシュされたドキュメントが最新かどうかを確認するようにサーバーを設定できます。

明示的な有効期限情報とは、一部の HTTP ドキュメント内にある、ファイルが期限切れになる日時を指定するヘッダーです。明示的な Expires ヘッダーを使用する HTTP ドキュメントは多くないため、Last-modified ヘッダーに基づいて評価してください。

HTTP ドキュメントを Last-modified ヘッダーに基づいてキャッシュすることを決定した場合、有効期限の評価で使用する割合を選択する必要があります。LM 要素として知られるこの割合に、最後の変更からドキュメントで最後に最新状態チェックが実行された時間までの間隔を乗算します。この結果の数字を、最後の最新状態チェックからの経過時間と比較します。この数字が間隔時間よりも小さい場合、ドキュメントの期限は切れていません。割合が小さくなると、プロキシのドキュメントチェックの頻度が高くなります。

たとえば、最後の変更が 10 日前に行われたドキュメントを考えてみます。Last-Modified 要素を 0.1 に設定した場合、プロキシはこの要素の意味を、ドキュメントが 1 日 (10 * 0.1 = 1) の間変更されない、と解釈します。その場合、ドキュメントのチェックが 1 日以内に実行されている場合、プロキシはキャッシュからドキュメントを返します。

同じ例で、HTTP ドキュメントのキャッシュ更新設定が 1 日未満に設定された場合、プロキシは 1 日に何度か最新状態チェックを実行します。プロキシは常に、ファイルがより頻繁に更新される値 (キャッシュの更新またはキャッシュの有効期限) を使用します。

HTTP ドキュメントの有効期限設定は、「Set Cache Specifics」ページまたは「Set Caching Configuration」ページで設定できます。「Set Cache Specifics」ページでは、グローバルなキャッシュプロシージャを設定できます。また「Set Caching Configuration」ページでは、特定の URL およびリソースのキャッシュプロシージャを制御できます。