OpenBoot 3.x コマンド・リファレンスマニュアル

一般的な障害

この節では、一部の一般的障害とそれらの障害の解決方法について説明します。

画面がブランクになる - 出力を表示できない

障害 : システムの画面がブランクになり、出力をまったく表示しない。

この問題の考えられる原因を次に示します。

システムが誤ったデバイスから起動される

障害 : システムが、ディスクから起動されることになっているのに、ネットワークから起動される。

この問題の考えられる原因は次の 2 つです。

障害 : システムがネットワークからでなくディスクから起動する。

障害 : システムが誤ったディスクから起動する。(たとえば、システムにディスクが複数あって、システムを disk2 から起動したいのに、disk1 から起動する。)

システムが Ethernet から起動しない

障害 : システムがネットワークから起動しない。

この問題の考えられる原因は次の 4 つです。

システムがディスクから起動しない

障害 : ディスクからシステムを起動しようとすると、失敗し、次のようなメッセージが表示される。

The file just loaded does not appear to be executable.

障害 : ディスクからシステムを起動しようとすると、失敗し、次のようなメッセージが表示される。

Can't open boot device.

SCSI の問題

障害 : システムにディスクが複数インストールされていて、SCSI 関係のエラーメッセージが表示される。

コンソールを特定のモニターに設定する

障害 : システムに複数のモニターが接続されていて、コンソールが意図するモニターに設定されていない。

このデフォルトを変更する一般的な方法は、たとえば次のように、output-device を該当するフレームバッファーに変更することです。


ok nvalias myscreen /sbus/cgsix
ok setenv output-device myscreen 
ok reset-all

コンソールを特定のモニターに設定するもう 1 つの方法は、NVRAM 変数 sbus-probe-list を変更することです。


ok show sbus-probe-list 	 						(現在値とデフォルト値を表示)

コンソールとして選定するフレームバッファーがスロット 2 にある場合は、最初にスロット 2 をプローブするように sbus-probe-list を変更します。


ok setenv sbus-probe-list 2013
ok reset-all

Sbus フレームバッファー以外のバッファーがインストールされている場合、2 つ目の方法は有効ではありません。