Solaris WBEM Services

Solaris WBEM Services ソフトウェアは、Solaris オペレーティング環境に Web-Based Enterprise Management (WBEM) を実装したものです。WBEM は、複数のプラットフォーム上のシステム、ネットワーク、およびデバイスの Web ベース管理に関する標準を含む、業界規模の提唱です。Solaris WBEM Services ソフトウェアを使用すると Solaris オペレーティング環境で動作する管理アプリケーションを作成しやすくなり、Solaris オペレーティング環境の管理も容易になります。また、このソフトウェアにより、管理データのアクセスと操作も安全に行えます。この製品には、管理アプリケーションが Solaris オペレーティング環境内の管理対象リソース (デバイスおよびソフトウェア) 情報にアクセスするために使用する組み込みの Solaris プロバイダも含まれます。

Solaris WBEM Services ソフトウェアは、次のサービスを提供します。

• 管理サービス: CIM データの意味論と構文をチェックし、かつアプリケーション、CIM リポジトリ、および管理対象リソース間にデータを配布する CIM オブジェクトマネージャの形をとっています。

• セキュリティサービス: CIM 情報に対するユーザーアクセスを管理者が制御するために使用します。

• ロギングサービス: イベントデータをログレコードに動的に記録し、かつログレコードからデータを検出するアプリケーションを作成するために開発者が使用できるクラスから構成されます。

• XML サービス: XML データを CIM クラスに変換します。XML/HTTP ベースの WBEM クライアントは、このサービスを使用して CIM Object Manager と通信できます。

Solaris WBEM Services の使用については、『Solaris WBEM Services の管理』を参照してください。