ネットワーク上のシステム用にカスタム JumpStart インストールを設定する際は、サーバーにディレクトリを作成しなければなりません (JumpStart ディレクトリと呼びます)。JumpStart ディレクトリのルートレベルには、すべての重要なカスタム JumpStart ファイルが入っています (たとえば、rules ファイル、rules.ok ファイル、プロファイルなど)。
JumpStart ディレクトリを持つサーバーは、「プロファイルサーバー」と呼びます。プロファイルサーバーは、インストールサーバーやブートサーバーと同じシステムでも、異なるサーバーでもかまいません。
JumpStart ディレクトリの所有者は root で、アクセス権は 755 です。
プロファイルサーバーは、異なるプラットフォームのシステムにも、カスタム JumpStart ファイルを提供できます。たとえば、IA サーバーは、SPARC 搭載システムと IA 搭載システムの両方にカスタム JumpStart ファイルを提供できます。
この手順では、システムがボリュームマネージャを実行していると仮定しています。フロッピーディスクや CD を管理するのにボリュームマネージャを使用していない場合、ボリュームマネージャなしで取り外し可能な媒体を管理する方法の詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』を参照してください。
JumpStart ディレクトリを作成するサーバーに、スーパーユーザーとしてログインします。
サーバーに JumpStart ディレクトリを作成します。
# mkdir -m 755 jumpstart_dir_path |
jumpstart_dir_path は、JumpStart ディレクトリの絶対パスです。
たとえば、次のコマンドは、ルートファイルシステムに jumpstart というディレクトリを作成し、アクセス権を 755 に設定します。
mkdir -m 755 /jumpstart |
/etc/dfs/dfstab ファイルを編集します。次のエントリを追加してください。
share -F nfs -o ro,anon=0 jumpstart_dir_path |
たとえば、次のエントリは /jumpstart ディレクトリを共有します。
share -F nfs -o ro,anon=0 /jumpstart |
カスタム JumpStart ファイルの例を各自の JumpStart ディレクトリに
コピーしない場合は停止して、プロファイルサーバーでの JumpStart ディレクトリの作成を終了します。
コピーする場合は、次の表から次に実行する作業を判断します。
サンプルのカスタム JumpStart ファイルを、プロファイルサーバーの JumpStart ディレクトリにコピーします。
# cp -r media_path/Solaris_8/Misc/jumpstart_sample/* jumpstart_dir_path |
ここで、media_path はローカルディスク上の CD またはイメージへのパスを示し、jumpstart_dir_path はカスタム JumpStart ファイルの例があるプロファイルサーバーのパスを示します。
たとえば、次のコマンドは、jumpstart_sample ディレクトリをプロファイルサーバー上の /jumpstart ディレクトリにコピーします。
cp -r /cdrom/cdrom0/s2/Solaris_8/Misc/jumpstart_sample/* /jumpstart |
JumpStart ファイルの例を更新して、サイトの環境内で動作するようにします。