次の画面の外観を変更できます。
カラー・パレット
ワークスペースの背景
フォント・サイズとフォント・グループ
ワークスペースのカラーは、カラー・パレットを使って設定します。パレットのカラーの数は、ユーザのディスプレイの型と [色の数] の選択に依存します。
アプリケーションを実行したときに、「カラー・フラッシュ」や「カラーマップ・フラッシュ」と呼ばれる現象が生じることがあります。これは、デスクトップの他の部分にカーソルがあると、他の部分は正常に表示されるのにアプリケーションは間違った色で表示されたり、アプリケーションにカーソルがあると、アプリケーションは正しい色で表示されるのにデスクトップの他の部分は間違った色で表示されたりする現象です。このようなカラー・フラッシュは、通常は次のいずれかの場合に発生します。
ワークステーションで 24 ビットのグラフィック・カードを使用していない場合
独自のカラーマップを使用するよう設計されているアプリケーションを実行している場合 (フレーム・バッファに負荷がかかっている場合)
これは、デフォルト以外のカラーマップを使用するアプリケーションを処理する際の X Window System の基本的な制限事項によるものです。ディスプレイで可能な色数よりも多くの色は使用できませんが、[使用する色の数] ダイアログ・ボックスで使う色数に低い値を選択するか、グラフィックを大量に使用するアプリケーションを終了すると、デスクトップで使用する色の数を減らすことができます。
たとえば、ユーザが色数の多いディスプレイを持っていて [デスクトップ用にもっと多くの色数] を選択したが、計算機支援用設計 (CAD) プログラムなどの色数豊富なアプリケーションを実行する場合は、デスクトップが使用する色の数を減らすために、[アプリケーション用にもっと多くの色数] か [アプリケーション用に最大限度の色数] を選択します。残りの色を CAD プログラムに使用できます。
グラフィックを大量に使用する他のアプリケーションをすべて閉じても、まだアプリケーションでカラー・フラッシュが生じる場合、次の手順を実行して、問題を解決できることがあります。
スタイル・マネージャを開きます。
[カラー] をクリックします。
[カラー] ダイアログ・ボックスが表示されます。
[色の数] をクリックします。
[使用する色の数] ダイアログ・ボックス (図 7-3 を参照) が表示されます。
[アプリケーション用に最大限度の色数] を選択して、[了解] をクリックします。
[背景] をクリックして、[薄いグレー] などの単純なワークスペース背景を選択します。
「ホームセッションを設定するには」の手順に従って、このセッションをホームセッションにします。
スタイル・マネージャを終了して、CDE からログアウトします。
再度 CDE にログインして、それまでカラー・フラッシュが生じていたアプリケーションを開きます。
アプリケーションでカラー・フラッシュが生じていなければ、現在のスタイル・マネージャの設定を書き留めておきます。それでもカラー・フラッシュが生じる場合は、アプリケーション側で (インストールされるべき) カラーマップ・リストが指定されている可能性があります。CDE では、このリストの先頭のカラーマップしかインストールしていないので、下記の手順に従い、カラーマップを順番に切り替える必要があります。
キーボードに配置されている次の特殊キーを使用して、カラーマップを順番に切り替えます。
[Control]+[L2] (または [Control]+[Again]) キー |
カラーマップを先に進めます |
[Control]+[L4] (または [Control]+[Undo]) キー |
カラーマップを後ろに戻します |
カラーマップを順番に切り替えると、正しいカラーマップをインストールできます。この処理によって、デスクトップ上の他のウィンドウが影響を受けることはありません。それでも、カラーマップ・フラッシュが改善されない場合は、SunSolve に関する詳細情報を入手するようシステム管理者に依頼してください。
起動時に、OpenWindows アプリケーションが CDE アプリケーションと同じカラー・スキーマになるように、dtsession が *foreground や *background などの OpenWindows グローバル・カラー資源を設定します。ただし、アプリケーション固有の資源を設定後、またはスタイル・マネージャでパレットを変更後、OpenWindows アプリケーションを再起動して、アプリケーションの外観を制御することもできます。
ユーザのディスプレイの型と [色の数] 選択により、パレットを構成するカラー・ボタンの数が決定します。[カラー] ダイアログ・ボックスには、カラー・ボタンが 2 つ、4 つ、または 8 つあります。パレット上の異なるカラー・ボタンは、画面の異なる領域に使われる色をコントロールします。
カラー・ボタンが 8 つの場合は、次のように使用されます (ボタンの番号は、左から右、上から下の順に付けられます)。
アクティブなウィンドウ境界
アクティブでないウィンドウ境界
ワークスペース 1 とそれ以降 4 つごとの追加のワークスペースのスイッチ (ワークスペース 5、9、...)
テキスト領域とリスト領域
メイン・ウィンドウのバックグラウンドと、ワークスペース 4 とそれ以降 4 つごとの追加のワークスペース (ワークスペース 8、12 ...) のスイッチ
ダイアログ・ボックスのバックグラウンドと、ワークスペース 3 とそれ以降 4 つごとの追加のワークスペース (ワークスペース 7、11 ...) のメニューバーとスイッチ
ワークスペース 2 とそれ以降 4 つごとの追加のワークスペース (ワークスペース 6、10 ...) のスイッチ
フロントパネルのバックグラウンド
カラー・ボタンが 4 つの場合は、次のように使用されます (ボタンの番号は左から右の順に付けられます)。
アクティブなウィンドウ境界
アクティブでないウィンドウ境界
メイン・ウィンドウおよびダイアログ・ボックスのバックグラウンドとメニューバー
フロントパネルのバックグラウンド
ワークスペースのスイッチとバックグラウンド
テキスト領域とリスト領域
カラー・ボタンが 2 つの場合は、次のように使用されます (ボタンの番号は左から右の順に付けられます)。
アクティブなウィンドウ境界
その他全部
ワークスペース・カラーは、定義済みのカラー・パレットに依存します。[カラー] ダイアログ・ボックスは、システムに添付されているパレットと、ユーザが追加したパレットをすべて表示します。
スタイル・マネージャの [カラー] のコントロールをクリックします。
[カラー] ダイアログ・ボックスでパレットを選択します。
カラー・ボタンをダブルクリックするか、カラー・ボタンをクリックしてから [変更] をクリックし、[配色の変更] ダイアログ・ボックスを開きます。
赤、緑、青、明るさ、色合いの設定を、対応するスライダにより調整します。
[配色の変更] ダイアログ・ボックスの左上隅に、新旧のカラー・サンプルが表示されます。
他のカラー・ボタンを変更するには、手順 2 〜 5 を繰り返します。
スタイル・マネージャの [カラー] のコントロールをクリックします。
[カラー] ダイアログ・ボックスで、パレットを選択します。
カラー・ボタンをダブルクリックするか、カラー・ボタンをクリックしてから [変更] をクリックし、[配色の変更] ダイアログ・ボックスを開きます。
グラブ・ポインタを表示するために、[色をグラブ] をクリックします。
ポインタを画面上のグラブしたい色の領域に移動します。
その色を新しいカラーにするためにクリックします。
これにより、デスクトップではカラーを 1 色多く使用できるようになり、アプリケーションで使用できるカラーは 1 つ少なくなります。
既存のパレットをコピーおよび変更して独自のパレットを作成できます。
スタイル・マネージャの [カラー] のコントロールをクリックします。
[カラー] ダイアログ・ボックスで [追加] を選択します。
[パレットの追加] ダイアログ・ボックスに新しいパレット名を入力し、[了解] をクリックします。
パレットを変更します。
[カラー] ダイアログ・ボックスで [了解] をクリックします。
パレットを追加すると、現在選択されているパレットのコピーに固有の名前が付いたものが作成されます。コピーを変更して、ユーザのカスタム・パレットを作成します。元のパレットは変更しないでください。
スタイル・マネージャの [カラー] のコントロールをクリックします。
[パレット] のリストからパレットを選択します。
[削除] をクリックします。
[パレットの削除] ダイアログ・ボックスで [了解] をクリックします。
パレットを削除する場合、スタイル・マネージャはパレット名に接頭辞として 〜 を付け、コピーを HomeDirectory/.dt/palettes ディレクトリに格納します。
ファイル・マネージャで HomeDirectory/.dt/palettes を開きます。
システムが提供したパレットの場合は、〜palette_name.dp ファイルを削除します。ユーザが追加したパレットの場合は、削除されたパレット名の 〜palette_name.dp から palette_name.dp に変更します。
スタイル・マネージャを再起動します (閉じてからもう一度開きます)。
スタイル・マネージャの [カラー] のコントロールをクリックします。
[カラー] ダイアログ・ボックスで [色の数] をクリックします。
デスクトップが使用する色の数を設定するオプションを選択します。
詳細は、「カラー・パレットとカラー・フラッシュ」を参照してください。
[了解] をクリックします。
変更を有効にするには、ログアウトしてからログインし直してください。
スタイル・マネージャでユーザが選択したフォント・サイズとフォント・グループが、タイトル、メニューバー、ウィンドウ・ラベル、およびテキストに使用されます。新しいフォント・サイズとフォント・グループは、アプリケーションの起動時に使用されます。既存のウィンドウは、変更を反映しません。
スタイル・マネージャの [フォント] のコントロールをクリックします。
[サイズ] からフォント・サイズを選択します。
[了解] をクリックして、新しく起動されたアプリケーションを使用可能にし、選択されたタイプフェースを使用します。
操作を取り消すには、[取消し] をクリックします。
スタイル・マネージャの [フォント] のコントロールをクリックします。
[フォント・グループ] のフォント・グループを選択します。
[プレビュー] ウィンドウで、新しいフォント・タイプフェースを示すラベルとテキストを調べます。
[了解] をクリックして、新しく起動されたアプリケーションを使用可能にし、選択されたタイプフェースを使用します。
操作を取り消すには、[取消し] をクリックします。
スタイル・マネージャの [フォント] のコントロールをクリックします。
[フォント] ダイアログ・ボックスの [追加] を選択します。
[システム] スクロール・リストからフォント・グループ、[ユーザ] スクロール・リストからフォント・グループを選択します。
[了解] をクリックして、[フォント・グループ名] ダイアログ・ボックスを開きます。
新しいフォント・グループの [フォント・グループ名] ダイアログ・ボックスの [新しいフォント・グループ名] フィールドに名前を入力します。
任意の名前を入力できますが、空白は使用できません。
[了解] をクリックします。
[フォント] ダイアログ・ボックスのスクロール・リストにフォント・グループが追加されます。
スタイル・マネージャの [フォント] のコントロールをクリックします。
[フォント] ダイアログ・ボックスの [フォント・グループ] スクロール・リストから、フォント・グループを選択します。
[削除] ボタンをクリックします。
[フォント・グループの削除] ダイアログ・ボックスが表示されます。
[了解] をクリックします。
[フォント・グループ] スクロール・リストからフォント・グループが削除されます。
スタイル・マネージャの [フォント] のコントロールをクリックします。
[属性] ボタンをクリックします。
[フォント・グループの属性] ダイアログ・ボックスが表示されます。ここには、選択したフォント・サイズ、フォント・グループ名、およびその位置に関する情報が表示されます。これらの情報は、ダイアログ・ボックスの一番上にあるコンボ・ボックスから選択した別名ファミリ (システム、ユーザ、ユーザ・ボールド) と文字セットによって異なります。
[閉じる] をクリックして、[フォント・グループの属性] ダイアログ・ボックスを閉じます。
ユーザの各ワークスペースのための背景パターン (ウィンドウの画面領域) を選択できます。各ワークスペースに固有の背景を設定すると、ユーザが現在どのワークスペースにいるかすぐに識別できます。