Solaris 共通デスクトップ環境への移行

ファイルの操作

OpenWindows と同様に、CDE でもファイルマネージャやファイル検索アプリケーションを利用できます。これらのアプリケーションや、その他のファイル関連のデバイスおよびアプリケーションにアクセスするには、「ファイル」サブパネルを使用します。

図 1-3 「ファイル」サブパネル

Graphic

ファイルマネージャでは、ファイルとフォルダは、それぞれの種類を表すアイコンとして示されます。アイコン上でマウスボタン 3 をクリックすると、選択されたオブジェクトに対するオプションが表示されます。オブジェクトをダブルクリックすると、そのオブジェクトのデフォルトのアクションが実行されます。たとえば、圧縮ファイルをダブルクリックするとファイルが解凍され、オーディオファイルをクリックするとファイルが再生されます。

 タスクまたは機能 OpenWindows CDE
 ファイルの検索 ファイルマネージャの「ファイル」メニューから「検索」を選択 「ファイル」サブパネルから「ファイル検索」をクリック
 ファイルに対してアクションを実行 マウスボタン 3 をクリックして、ポップアップメニューから項目を選択

ファイル上でマウスボタン 3 をクリックして、ポップアップメニューから項目を選択。 

目的のドロップ領域までファイルをドラッグ&ドロップ。 

「ファイル」サブパネル上のコントロールをクリック 

 ファイルの印刷 ファイルマネージャでファイルを選択して、「ファイル」メニューから「印刷」を選択 フロントパネルの「プリンタ」コントロールにファイルをドラッグ&ドロップ
 フロッピーディスクまたは CD-ROM にアクセス ファイルマネージャの「ファイル」メニューから「フロッピーのチェック」を選択 「ファイル」サブパネルから「フロッピーディスクを表示」または「CD-ROM を表示」をクリック

ファイルの削除

OpenWindows と同様に、CDE にも「ごみ箱」機能が用意されています。ごみ箱は、削除候補オブジェクト (ファイルやフォルダ) の一時保管場所です。

オブジェクトを選択してごみ箱に移動するには、オブジェクトをドラッグ&ドロップするか、特定のメニュー項目を選択するか、Delete キーを押します。ごみ箱に移動したオブジェクトは、元のフォルダには表示されません。

OpenWindows では、ファイルマネージャを終了すると、ごみ箱の中身を廃棄するかどうか確認を求められます。

CDE で削除したファイルを完全に廃棄するには、「ごみ箱」サブパネルの「ごみ箱を空にする」コントロールを使用します。OpenWindows でファイルを完全に廃棄するには、「ごみ箱」アプリケーションの「ごみ箱を空にします」ボタンを使用するか、ファイルマネージャの終了時に確認メッセージに答え、ごみ箱を空にします。