Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

ファイルシステムのマウントとマウント解除に使用するコマンド

表 36-2 に、ファイルシステムのマウントとマウント解除に使用する /usr/sbin ディレクトリ内のコマンドを示します。

表 36-2 ファイルシステムのマウントとマウント解除に使用するコマンド

コマンド 

説明 

mount(1M)

ファイルシステムとリモート資源をマウントする。 

mountall(1M)

/etc/vfstab ファイル内で指定されたすべてのファイルシステムをマウントする。マルチユーザー実行状態になる時に、mountall コマンドが自動的に実行される。

umount(1M)

ファイルシステムとリモート資源をマウント解除する。 

umountall(1M)

/etc/vfstab ファイル内で指定されたすべてのファイルシステムをマウント解除する。

mount コマンドは、不整合がある読み取り/書き込み用のファイルシステムはマウントしません。mount または mountall コマンドからエラーメッセージが表示される場合は、ファイルシステムをチェックする必要があります。ファイルシステムをチェックする方法については、第 39 章「ファイルシステムの整合性チェック」を参照してください。

umount コマンドは、使用中のファイルシステムはマウント解除しません。ユーザーがファイルシステム内のファイルにアクセスしているか、ディレクトリをカレントディレクトリにしているか、あるいは、プログラムがそのファイルシステム上にあるファイルをオープンしている場合、そのファイルシステムは、使用中であると認識されます。