sar -u コマンドを使用すると、CPU の使用状況が表示されます。
$ sar -u 00:00:00 %usr %sys %wio %idle 01:00:00 0 0 0 100 |
(オプションを指定しない sar コマンドは、sar -u と同じです)。所定の瞬間に、プロセッサはビジー状態またはアイドル状態になっています。ビジー状態のときは、プロセッサはユーザーモードまたはシステムモードになっています。アイドル状態のときは、プロセッサは入出力の完了を待っているか、何も処理することがないので「待機」している状態です。
表 36-17 は、-u オプションを使用する場合の出力を示します。
表 36-17 sar -u コマンドからの出力
フィールド名 |
説明 |
---|---|
%sys |
プロセッサがシステムモードになっている時間の割合が表示される |
%user |
プロセッサがユーザーモードになっている時間の割合が表示される |
%wio |
プロセッサがアイドル状態で入出力の完了を待っている時間の割合が表示される |
%idle |
プロセッサがアイドル状態で入出力を待っていない時間の割合が表示される |
一般に、%wio の値が大きい場合は、ディスクの処理速度が低下していることを意味します。
$ sar -u SunOS venus 5.8 Generic sun4u 09/07/99 00:00:00 %usr %sys %wio %idle 01:00:00 0 0 0 100 02:00:02 0 0 0 100 03:00:00 0 0 0 100 04:00:00 0 0 0 100 05:00:01 0 0 0 100 06:00:00 0 0 0 100 07:00:00 0 0 0 100 08:00:01 0 0 0 100 08:20:00 0 0 0 100 08:40:00 0 0 0 100 09:00:00 0 0 0 100 09:20:00 0 0 0 100 09:40:00 0 0 0 100 10:00:00 0 0 0 100 10:20:00 0 0 0 100 10:40:01 0 0 0 100 11:00:00 5 2 10 82 Average 0 0 0 100 |