Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

壊れたファイルと wtmpx エラーを修復する

UNIX のアカウンティングシステムは堅固ではなく、ファイルが壊れたり失われることがあります。そのようなファイルにも、単に無視してよいものや、バックアップから復元できるものがあります。しかし、特定のファイルは、アカウンティングシステムの完全性を維持するために修復しなければなりません。

wtmpx(4) ファイルは、アカウンティングシステムを日常的に運用する上で発生する大部分の問題の原因になっています。日付が変更され、システムがマルチユーザーモードになると、1 組の日付変更レコードが /var/adm/wtmp に書き込まれます。wtmpfix(1M) ユーティリティは、日付変更されたときの wtmpx レコード内のタイムスタンプの調整用として用意されています。ただし、日付変更とリブートとの組み合わせによっては、wtmpfix のチェックから漏れて、acctcon の処理を失敗させることがあります。wtmpx の問題を解決する手順については、wtmpx ファイルを修復する方法」を参照してください。