Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

ifconfig コマンド

ifconfig コマンドは、指定したインタフェースの構成に関する情報を表示します。ifconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。ifconfig の構文は次のとおりです。


ifconfig interface-name [protocol_family]

ifconfig コマンドで行う作業マップ

表 6-7 ifconfig コマンドで行う作業マップ

作業 

説明 

参照先 

特定のインタフェースに関する情報を入手する 

ifconfig コマンドを使用する

「特定のインタフェースに関する情報を入手する方法」

ネットワーク上のすべてのインタフェースに関する情報を入手する 

ifconfig コマンドの -a オプションを使用する

nsswitch.conf ファイル - 使用するネームサービスの指定」

特定のインタフェースに関する情報を入手する方法

  1. スーパーユーザーになります。

  2. コマンド行で次のコマンドを入力します。


    # ifconfig interface
    

le0 インタフェースの場合、出力は次のようになります。


le0: flags=863<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500
 	inet 129.144.44.140 netmask ffffff00 broadcast 129.144.44.255
ether 8:0:20:8:el:fd

上記の flags セクションは、インタフェースが "up" として構成されていて、ブロードキャストの能力があり、"trailer" リンクレベルのカプセル化を使用していないことを示しています。mtu フィールドは、このインタフェースの最大転送サイズが 1500 オクテットであることを示しています。2 行目には、使用しているホストの IP アドレス、現在使用されているネットマスク、インタフェースの IP ブロードキャストアドレスの情報が含まれています。3 行目は、ホストのマシンアドレス (この場合は Ethernet) です。

ネットワーク上のすべてのインタフェースに関する情報を入手する方法

ifconfig の便利なオプションの 1 つに -a オプションがあります。これを使用すると、ネットワーク上のすべてのインタフェースに関する情報が提供されます。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. コマンド行で次のコマンドを入力します。


    # ifconfig -a interface
    

次のようなメッセージが表示されます。


le0:  flags=49<UP,LOOPBACK,RUNNING> mtu 8232
     inet 127.144.44.140 netmask ff000000 
le0:flags=863<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500
     inet 129.144.44.140 netmask ffffff00 broadcast 129.144.44.255
ether 8:0:20:8:el:fd

動作していないインタフェースがあることが出力に示されている場合は、そのインタフェースに問題があると考えられます。その場合は、ifconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。