基本的な PPP 構成には、コンピュータ、モデム、RS-232 電話回線が含まれます。しかし、構成を行う前に、選択したハードウェアが PPP をサポートするものであるかどうかを確認しておく必要があります。この節では、PPP で必要なハードウェアについて説明します。
モデム - PPP を実行するには、各エンドポイントマシンが、少なくとも 9600 bps 以上の双方向接続をサポートするモデムを備えている必要があります。このようなモデムは、V.32 または V.32bis の仕様を満たしています。
シリアルポート選択 (ダイヤルインサーバーの場合のみ) - ほとんどの CPU では、シリアルポート A とシリアルポート B のどちらでも、PPP 用として構成できます。ダイヤルインサーバーでポートを初期化するには、Solaris シリアルポートマネージャを使用します。適切なポートを選択する方法については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』を参照してください。追加のシリアルカードをインストールしてある場合は、そのシリアルポートも PPP 接続用に使用できます。
ディスク容量 - PPP をインストールするには、/usr 内に 300K バイトの空き領域が必要です。
64 ビットの PPP をインストールするには、/usr 内に 600K バイトの空き領域が必要です。