Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

PPP の /etc/uucp/Systems の更新

/etc/uucp/Systems ファイルには、ローカルホストがダイヤルアウトできる各マシンについてのエントリが入っています。各エントリには、リモートホストの電話番号や、回線速度などの情報が入っています。たとえば、図 23-1 に示したホスト nomadb では、ダイヤルインサーバーについてのエントリは次のような内容になります。


nubian-ppp  Any ACUEC 38400 5551212 "" P_ZERO "" 
¥r¥n¥c login:-¥r¥n¥c-login:-¥r¥n¥c-login:-
EOT-login: bnomad password: Secret-Password

最初のフィールドに示されているのはサーバーのホスト名である nubian-ppp で、これは、asppp.cf ファイルのキーワード peer_system_name に使用されます。ACUEC38400 はデバイスと速度を示し、これは、/etc/uucp/Devices ファイルからエントリを選択するために使用されます。その後の部分には、nomadb がダイヤルインするマシンの電話番号、nomadb がログインするために使用するログイン名などの情報があります。Systems ファイルに指定する必要のあるパラメータについては、「UUCP /etc/uucp/Systems ファイル」で詳しく説明します。

構成内の各リモートホストには、ダイヤルインサーバーについてのエントリを追加する必要があります。/etc/uucp/Systems ファイルには、そのホストが UUCP 通信でダイヤルアウトする他のマシンについてのエントリや、他の PPP ダイヤルインサーバーについてのエントリを一緒に入れることができます。

ダイヤルインサーバーがリモートホストに直接ダイヤルアウトを行う場合は、それらのリモートホストのそれぞれを記述するエントリを Systems ファイルに追加する必要があります。