Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

automount

このコマンドは autofs マウントポイントをインストールし、オートマスターファイル内の情報を各マウントポイントに関連づけます。このコマンドの構文は次の通りです。


automount [ -t duration ] [ -v ]

-t duration はファイルシステムがマウントされた状態でいる時間 (秒) で、-v は詳細形式モードを選択します。詳細形式モードでこのコマンドを実行すると障害追跡が容易になります。

継続時間の値は、特に設定しないと 5 分に設定されます。ほとんどの場合この時間は適切な値ですが、自動マウントされたファイルシステムを多く持つシステムではこの時間を長くする必要がある場合があります。特に、サーバーを多くのユーザーが使用中の場合は、自動マウントされたファイルシステムを 5 分ごとにチェックするのは能率的でない場合があります。autofs ファイルシステムは 1800 秒 (30 分) ごとにチェックする方が適しています。このファイルシステムを 5 分ごとにアンマウントしないことで、df によりチェックされる /etc/mnttab が大きくなる可能性があります。-F オプション (df(1M) のマニュアルページを参照)、または egrep を使用して df からの出力にフィルタをかけて、この問題を解決することができます。

検討すべき他の要因に、この継続時間を調節するとオートマウンタマップへの変更が反映される速さを変えられることがあります。変更はファイルシステムがアンマウントされるまでは見ることができません。オートマウンタマップの変更方法については、「マップの修正」を参照してください。