主要メッセージの手引き

以下のファイルシステムには問題があります:

原因

ブート時、/etc/rcS スクリプトは fsck(1M) コマンドを実行して、/etc/vfstabfsck がマークされたファイルシステムの整合性をチェックします。fsck(1M) がファイルシステムを自動的に修復できなかった場合、ブート手続きは中断され、このメッセージを表示します。この状態では、fsck(1M) の修復作業はファイルの損失を伴うため、システム管理者に判断を仰ぎます。すでにデータが損傷している恐れがあります。

対処方法

まずファイルシステムで fsck -n を実行し、障害の数と種類を調べます。その後、再度 fsck(1M) を実行してファイルシステムを修復します。ファイルシステムのバックアップがある場合は、通常、fsck(1M) からの質問にすべて「y」と答えても問題はありません。後で参照できるように、問題のあるファイルと i ノード番号をすべて記録しておくことを推奨します。fsck(1M) を自分で実行する場合は、ブートスクリプトが推奨するオプションを指定します。たとえば、次のように入力します。


# fsck /dev/rdsk/c0t4d0s0
通常、fsck(1M) による修復中に失われるファイルは、クラッシュまたは停電の直前に作成されたもので復元できません。重要なファイルが失われた場合は、バックアップテープから復元できます。

バックアップがない場合は、fsck(1M) の実行を詳しい方に依頼してください。

関連項目

詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』のファイルシステムの整合性チェックに関する節を参照してください。