nisrestore コマンドでは、次の構文を使用します。
nisrestore [-fv][-a][-t] backupdir [directory_objects] |
backupdir には、NIS+ オブジェクトの復元に使用するバックアップファイルの入ったディレクトリを入力します (/var/master1_bakup)。
directory_objects には、復元する NIS+ ディレクトリオブジェクトを入力します (org_dir.doc.com)。複数の NIS+ ディレクトリオブジェクトを、スペースで区切って入れることができます。nisrestore に -a オプションを指定して実行する場合は、特定のディレクトリオブジェクトは指定しません。
nisrestore コマンドには、以下のオプションを指定できます。
表 16-2 nisrestore コマンドのオプション
オプション |
目的 |
---|---|
-a |
すべて。バックアップディレクトリ内に入っている NIS+ ディレクトリオブジェクトをすべて復元する |
-f |
サーバーが、ディレクトリオブジェクトのサーバーリストに記載されているかどうかを検査せずに、強制的に復元を行う。このオプションは、ルートマスターサーバーを復元する時、または " オブジェクトを検出できません " といった種類のエラーを受け取った場合に使用する必要がある |
-v |
冗長モード。このモードは、追加情報を出力する |
-t |
このオプションを使用すると、バックアップディレクトリ内に格納された NIS+ ディレクトリオブジェクトがすべて表示される。オブジェクトの復元は行われない |