nisrestore を使用するためには、nisrestore から NIS+ データの受け取り先マシンが、NIS+ サーバーとして設定されている必要があります ( NIS+ サーバーの設定の詳細は、『Solaris ネーミングの設定と構成』を参照)。つまり、次のような状態にしておく必要があります。
マシンを、NIS+ クライアントとして初期化しておく必要があります。
マシンを NIS 互換モードで実行し、ドメイン名システム (DNS) 転送をサポートする場合は、そのマシンには、適切に構成された /etc/resolv.conf ファイルが必要です。
名前空間内で他のサーバーが実行中の時、あるサーバーで nisrestore を使用する場合は、nisrestore は、他のサーバーを検証して、このサーバーがサーバーに復元するバックアップ NIS+ オブジェクトを配布するように構成されているかどうかを確認します。実行中のサーバーが他にない場合は、nisrestore に -f オプションを指定して実行する必要があります。つまり、nisrestore がチェックする他のサーバーがある場合は、-f オプションを使用する必要はありません。また、使用できるサーバーが他にない場合、たとえば、1 台のマスターサーバーを復元するときに、機能複製サーバーが他にない場合は、-f オプションを使用する必要があります。
上記の 3 つの前提条件への追加条件として、マシン上で rpc.nisd デーモンを実行しないでください。rpc.nisd デーモンを実行する場合は、rpc.nisd を消去してから nisrestore を実行してください。