バックアップ転送先ディレクトリには、この転送先ディレクトリにバックアップされた最新の NIS+ ディレクトリオブジェクトを表示する backup_list ファイルが入っています。
各サブディレクトリには、ファイルが 2 つと /data サブディレクトリが 1 つ組み込まれます。この 3 つのファイルを次に示します。
data.dict
このディレクトリにバックアップされた NIS+ ディレクトリオブジェクトの NIS+ データ辞書の入った XDR コード化ファイル
last.upd
このディレクトリにバックアップされた NIS+ ディレクトリオブジェクトに関する時刻スタンプ情報が入ったバイナリファイル
各 /data サブディレクトリには、1 つまたは複数の以下のファイルが入っています。
root.object
NIS+ ルートディレクトリオブジェクトの説明の入った XDR コード化ファイル。たとえば、/master1_bakup/doc.com/data/root.object
root_dir
これらのオブジェクトのルートディレクトリとサーバー情報内に組み込まれた NIS+ オブジェクトの説明が入った XDR コード化ファイル。たとえば、/master1_bakup/doc.com/data/root_dir
table.directory (テーブルディレクトリ)
バックアップの実行時に、NIS+ テーブル内に表示されていたデータと関連するすべての NIS+ ログファイル内に含まれるデータがすべて入った XDR コード化ファイル。バックアップされた NIS+ ディレクトリオブジェクト内に NIS+ テーブルがある場合、対応する table.directory バックアップファイルが、そのディレクトリオブジェクトの /data サブディレクトリ内に作成される。
たとえば、それぞれの NIS+ org_dir ディレクトリには、hosts テーブルが含まれるため、各 target/org_dir.domain/data サブディレクトリには、hosts.org_dir がある。たとえば、/master1_bakup/org_dir.doc.com./data/hosts.org_dir です。
指定したディレクトリオブジェクト内に表示されたユーザー作成の NIS+ テーブルは、標準 NIS+ テーブルとして同じ方法でバックアップされます。
groups_dir
NIS+ グループ情報の入った XDR コード化ファイル。このファイルは、対応する NIS+ groups_dir 転送先ディレクトリに格納されます。