インターネットに接続されているネットワークの場合、ルートドメインサーバーがルートドメインのインターネットサイト上に置かれることになります。この場合は、キャッシュファイルにそのサイトの IP アドレスを書き込むだけで済みます。「インターネット named.ca ファイル 」を参照してください。
ネットワークに接続されていないネットワークの場合、ローカルネットワーク上のルートレベルドメインに主および副のネームサーバーを設定する必要があります。これにより、ネットワーク内のすべてのドメインで一貫性のある正規のサーバーを持つことができます。さもないと、いずれのマシンも照会を処理することができません。
たとえば、private という名前の非インターネットドメインで ourroot というマシンをルートサーバーとして指定する場合を想定します。ourroot マシンの IP アドレスが 192.1.1.10 だとすると、次のような手順を踏むことになります。
ルートサーバーを指し示す named.ca ファイルを主マスターサーバー上に作成します。
次のように入力します。
ourroot.private. 999999 A 192.1.1.10 |
named.ca ファイルには、内部のドメインとサブドメイン用の個別の NS レコードと、サーバー用の個別の A レコードが必要です。詳細は、「非インターネットルートマスターの設定」を参照してください。
ネットワーク上のすべての DNS ネームサーバーのブートファイルに、ルートドメインのキャッシュリソースレコードを追加します。
次のように入力します (詳細は、「構成ファイル」を参照)。
cache . named.ca |
ルートサーバーのブートファイルから、ルートドメインのキャッシュリソースレコードを削除します。
つまり、ourroot のブートファイルから cache.named.ca 行を削除します。
ルートサーバーのブートファイルに、ルートドメインの primary 行を追加します。
たとえば、ourroot のブートファイルに次の行を追加します。
primary . ourroot.private |
設定後、インターネットに接続することにした場合は、すべてのサーバーの named.ca ファイルを最新のインターネットファイルに置き換え、それまでルートサーバーだったマシンのブートファイルで、primary . rootserver 行を cache . named.ca 行に書き換える必要があります。