SunSHIELD 基本セキュリティモジュール

監査を構成する方法

次の手順は、監査ディレクトリを設定し、監査の対象となる監査クラスを指定するために必要な操作の概要を示しています。

  1. ディスクをフォーマットし、パーティションに分割して、専用の監査パーティションを作成します。

    経験では、分散システム上に配置するマシンごとに 100 M バイトを割り当てることになっています。ただし、どれくらいのディスク容量が自分のサイトに必要かは、どの程度の監査を実施するかによって異なり、マシン 1 台当り 100 M バイトをはるかに上回るようなこともあります。

  2. 監査ファイルシステムを専用パーティションに割り当てます。

    NFS でマウントされた監査ファイルシステムを使用できない場合に備えて、ディスクフルマシンごとにローカルマシン上でバックアップ監査ディレクトリを作成しておく必要があります。

  3. 各マシンがシングルユーザモードになっている間に、各専用監査パーティション上で tunefs -m 0 を実行して、予約済みのファイルシステム領域を 0 パーセントに縮小します。

    予約領域のパーセンテージ (minfree 制限と呼びます) は、audit_control ファイル内で監査パーティションに関して指定されています。デフォルトは 20 パーセントですが、このパーセンテージは調整できます。この値はサイトごとに audit_control ファイル内で設定するので、すべてのファイルシステム用にデフォルトで自動的に予約され確保されているファイルシステム領域を削除する必要があります。

  4. 監査サーバ上で各監査ディレクトリに必要な許可を設定し、各監査ディレクトリ内で files というサブディレクトリを作成します。

    chownchmod を使用して、各監査ディレクトリと各 files サブディレクトリに必要な許可を割り当てます。

  5. 監査サーバを使用している場合は、/etc/dfs/dfstab ファイルと一緒に監査ディレクトリをエクスポートします。

  6. files サブディレクトリを指定して、各マシン上の audit_control ファイル内にすべての監査ディレクトリに関する audit_control ファイルエントリを作成します。

  7. 各監査クライアント上で、/etc/vfstab ファイル内に監査ファイルシステムに関するエントリを作成します。

  8. 各監査クライアント上で、マウントポイントのディレクトリを作成し、chmodchown を使用して適切な許可を設定します。