Solaris 移行ガイド (追補)

第 17 章 ネットワークと国際化機能

この章では、プログラミング環境に関するネットワーク機能についての 『Solaris 移行ガイド』の情報を更新します。また、改良された国際化機能についても説明します。

Solaris 8 オペレーティング環境の改良点

Native LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) によって、LDAP ベースのディレクトリサービスをネームサービススイッチのバックエンドでサポートできます。詳細については、『Solaris ネーミングの管理』の「ネームサービススイッチ」を参照してください。

ドメインネームシステム (DNS) は、システム識別ユーティリティを使って設定できるネームサービスのリストに追加されました。詳細については、「DNS」を参照してください。

Solaris 8 オペレーティング環境は、90 を超えるロケール、言語インストールの新しく直観的なインタフェース、拡張された Unicode のサポート、改良されたデータの相互運用性ユーティリティをサポートします。「国際化」を参照してください。

ネットワーク

Solaris 8 オペレーティング環境は、LDAP とDNS のサポートに加えて、以下の節で説明するネットワーク機能も提供し続けています。

詳細については、『NIS+ への移行』を参照してください。

NIS と NIS+

Solaris 8 オペレーティング環境は、ネットワーク情報サービス (NIS)、SunOS リリース 4 のネームサービス、ネットワーク情報サービスプラス (NIS+) の異機種分散システムに関する企業ネームサービスをサポートしています。

NIS+ の最新情報については、『Solaris ネーミングの管理』の「NIS+ の紹介」を参照してください。

NIS と NIS+ の比較については、『Solaris ネーミングの管理』の「NIS+ と NIS の違い」を参照してください。

nsswitch.conf ファイル

最新情報については、『Solaris ネーミングの管理』の「ネームサービススイッチ」を参照してください。

Network Interface Tap

SunOS リリース 5 ではもう必要ありませんが、Network Interface Tap (NIT) のバックグラウンド情報については、『Solaris 移行ガイド』を参照してください。

直接開いて通信できる STREAMS ドライバの最新情報については、『STREAMS Programming Guide』を参照してください。

ソケット

この節では、『Solaris 移行ガイド』のソケットに関する情報を更新します。

バイナリ互換パッケージによって、SunOS リリース 5.8 システムで、SunOS リリース 4 の動的にリンクされたソケットアプリケーションを実行できます。その実行は、以下のようにします。

国際化

国際化に関する SunOS リリース 4 から SunOS リリース 5.7 への変更点については、『Solaris 移行ガイド』を参照してください。

Solaris 8 の国際化サポートに関する現在の完全な情報は、『国際化対応言語環境の利用ガイド』を参照してください。

文字サポート

SunOS リリース 4 のソフトウェアは、非 ASCII 文字のシングルバイト表現をサポートしていました。Solaris 8 のオペレーティング環境は、以下の内容をサポートしています。

メッセージカタログ

メッセージカタログの作成に関する簡単な要約については、『Solaris 移行ガイド』を参照してください。

詳細については、『国際化対応言語環境の利用ガイド』を参照してください。

ロケールデータベース

Solaris 8 オペレーティング環境は、90 を超えるロケールをサポートします。

詳細については、『国際化対応言語環境の利用ガイド』を参照してください。

コマンド

SunOS リリース 4 のコマンドへの変更点については、『Solaris 移行ガイド』を参照してください。

ライブラリ

SunOS リリース 5 の国際化ライブラリへの変更点については、『Solaris 移行ガイド』を参照してください。

Solaris 8 CSI 対応ライブラリ

Solaris 8 libc (/usr/lib/libc.so) のほとんどすべての機能は CSI に対応しています。しかし、libc の以下の機能は EUC に依存した機能なので、CSI には対応していません。

以下のマクロは EUC に依存しているので、CSI には対応していません。

Solaris 8 製品では、libgen (/usr/ccs/lib/libgen.a) は国際化されていますが、CSI には対応していません。

Solaris 8 製品では、libcurses (/usr/ccs/lib/libcurses.a) は国際化されていますが、CSI には対応していません。

以下の場所に 5 個の成果物があります。