国際化に関する SunOS リリース 4 から SunOS リリース 5.7 への変更点については、『Solaris 移行ガイド』を参照してください。
Solaris 8 の国際化サポートに関する現在の完全な情報は、『国際化対応言語環境の利用ガイド』を参照してください。
SunOS リリース 4 のソフトウェアは、非 ASCII 文字のシングルバイト表現をサポートしていました。Solaris 8 のオペレーティング環境は、以下の内容をサポートしています。
複数バイトサポート環境 (Multibyte Support Environment、MSE) プログラミングモデル。これによって、中国語、日本語、または韓国語の文字のような複数バイト文字を論理ユニットとして読み込み、ワイド文字として内部に格納できます。これらのワイド文字はシングルバイトで格納することはできませんが、正当な要求を持つ論理エンティティとしてプログラムが処理できます。最後に、これらのワイド文字は、適切な変換後に論理ユニットとして書き出すことができます。この MSE によって、シングルバイト文字用のものと同一のプログラミングモデルを使って複数バイト文字を処理できるように、プログラムを書き出すことができます。
コードセットの独立性 (Code Set Independence、CSI)。これは、特定のコードセットへの EUC の依存またはメソッドの符号化を、Solaris OS のライブラリとコマンドから取り除きます。この CSI アーキテクチャによって Solaris のオペレーティング環境は、すべての UNIX ファイルシステムの安全な符号化をサポートできます。CSI は、UTF-8、PC-Kanji、Big-5 のような多数の新しいコードセットをサポートしています。
拡張 Unicode のサポート。これは、簡体字中国語と繁体字中国語に関する新しい Unicode (UTF-8) のロケールを追加します。en_US.UTF-8 ロケールでアラビア語、ヘブライ語、タイ語のような複合テキスト配置 (Complex Text Layout、CTL) スクリプトについて、双方向テキストとコンテキスト文字の適切な印刷が、完全にサポートされています。
詳細については、『国際化対応言語環境の利用ガイド』を参照してください。
メッセージカタログの作成に関する簡単な要約については、『Solaris 移行ガイド』を参照してください。
詳細については、『国際化対応言語環境の利用ガイド』を参照してください。
Solaris 8 オペレーティング環境は、90 を超えるロケールをサポートします。
詳細については、『国際化対応言語環境の利用ガイド』を参照してください。
SunOS リリース 4 のコマンドへの変更点については、『Solaris 移行ガイド』を参照してください。
SunOS リリース 5 の国際化ライブラリへの変更点については、『Solaris 移行ガイド』を参照してください。
Solaris 8 libc (/usr/lib/libc.so) のほとんどすべての機能は CSI に対応しています。しかし、libc の以下の機能は EUC に依存した機能なので、CSI には対応していません。
csetcol() csetlen() euccol()
euclen() eucscol() getwidth()
以下のマクロは EUC に依存しているので、CSI には対応していません。
csetno() wcsetno() euccol()
Solaris 8 製品では、libgen (/usr/ccs/lib/libgen.a) は国際化されていますが、CSI には対応していません。
Solaris 8 製品では、libcurses (/usr/ccs/lib/libcurses.a) は国際化されていますが、CSI には対応していません。
以下の場所に 5 個の成果物があります。
ユーティリティ(32 ビットアプリケーション) : /usr/bin/geniconvtbl
32 ビットと 64 ビットの特別な iconv 共用オブジェクトは以下の通りです。
/usr/lib/iconv/geniconvtbl.so
/usr/lib/iconv/sparcv9/geniconvtbl.so
サンプルの geniconvtbl(1) 入力ソースファイルと、32 ビットと 64 ビットの両方の Solaris プラットフォーム用としてシステムが用意したバイナリテーブルファイルは以下の通りです。
/usr/lib/iconv/geniconvtbl/srcs/
ISO8859-1_to_ISO646.txt
ISO646_to_ISO8859-1.txt
ISO8859-1_to_UTF-8.txt
UTF-8_to_ISO8859-1.txt
ShiftJIS_to_eucJP.txt
eucJP_to_ShiftJIS.txt
/usr/lib/iconv/geniconvtbl/binarytables/
ISO8859-1%ISO646.bt
ISO646%ISO8859-1.bt
32 ビットと 64 ビットの libc.so.1s にある変更された iconv_open(3) は以下の通りです。
/usr/lib/libc.so.1
/usr/lib/sparcv9/libc.so.1 (sparcv9 のサンプル)
マニュアルページは以下の通りです。
/usr/share/man/sman1/geniconvtbl.1
/usr/share/man/sman4/geniconvtbl.4