Solaris 共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド

CSA API の概要

CSA インタフェースは、カレンダおよびスケジュール・サービスへの共通インタフェースを可能にします。CSA 実装のそれぞれについて、CSA によって与えられる表示と機能は、基本のカレンダ・サービスの表示と機能にマップされなければなりません。インタフェースは、実際のカレンダおよびスケジュールの実装に依存しないように設計されています。また、インタフェースは、カレンダ・サービスが使用するオペレーティング・システムと基本のハードウェアに依存しないように設計されています。

提供される関数呼び出しの数は、最小限のものです。一組の関数で複数の種類のカレンダ項目を管理します。

C の命名規則

表 10-1 に示すように、C インタフェースの要素の識別子は、要素の属性名とそれに関連するデータ型に由来します。属性名には、テーブルの 2 番目の欄の文字列が接頭辞として付けられます。英字は、3 番目の欄の大文字または小文字に変換されます。

表 10-1 C 命名規則の由来

要素の種類 

接頭辞 

大文字/小文字 

データ型 

CSA_

小文字 

データの値 

CSA_

大文字 

関数 

csa_

小文字 

関数の引き数 

なし

小文字 

関数の結果 

なし

小文字 

定数 

CSA_

大文字 

エラー 

CSA_E_

大文字 

マクロ 

CSA_

大文字 

拡張セットのために確保 

CSA_XS_

大文字/小文字 

拡張のために確保 

CSA_X_

大文字/小文字 

処理系作成者が使用するために確保 

CSAP

大文字/小文字 

ベンダ関数拡張のために確保 

csa_x

小文字 

構造体のタグ 

CSA_TAG_

大文字 

接頭辞 CSAP (大文字/小文字) が付いている要素は、CSA サービスの実装の作成者が内部専用として使用するために確保されています。CSA インタフェースによって書かれたプログラムが直接使用するためのものではありません。

接頭辞 CSA_XS_CSA_X_ (大文字/小文字)、および csa_x は、ベンダまたはグループによるインタフェースの拡張のために確保されています。仕様では、これらのインタフェース拡張は、基本関数セットの拡張として定義されています。

定数データ値の場合、定数データ値のデータ構造体または関数を示すために、通常、追加の文字列が CSA_ に追加されます。