cs00 ユーザーズガイド

カスタマイズの例

keybind ファイルのカスタマイズ

ファンクションキーのキー割り当てをカスタマイズする方法について説明します。

キー割り当てのデフォルトのファイルは、/etc/mle/locale/cs00/keybind です。

keybind ファイルの代表的なファンクションキーについて、キー割り当てを変更する例を示します。


例 7-2 keybind ファイルの内容 (抜粋)

#
# Copyright (c) 1991 by Sun Microsystems, Inc. 
#
#
   : 
   : 
#
^b     I       { C : FOCUS_PREV}                       # ctrl-b      
^f     I       { C : FOCUS_NEXT}                       # ctrl-f      
^h     I       { E: ERASE_LCHAR}                       # ctrl-h      
^i     I       { C: FOCUS_LONG}                        # ctrl-i      
^k     I       { E,C: KAKUTEI};¥                       # ctrl-k      
       *       { I,C: SELECT_DONE}                         
^n     I       { E: CNV_HENKAN ;¥                      # ctrl-n      
                  C: CNV_NEXT};¥                   
       S       { I,C: SELECT_NEXT}                                   
^p     I       { E,C: CNV_PREV};¥                      # ctrl-p      
       S       { I,C: SELECT_PREV}                                   
^u     I       { C: FOCUS_SHORT}                       # ctrl-u      


keybind ファイルには、「入力キー」と「そのキーに割り当てられた機能」 (以下「機能」とします) が書かれています。上記の例では、行頭の ^b が入力キーを、それ以降の記述が設定される「機能」を示します。

ある機能がユーザーにとって好ましくない場合、入力キーを差し替えることによって、キー割り当てをカスタマイズすることができます。たとえば、^K の確定操作を ^N の操作と入れ替えて操作をしたいとします。その場合、入力キーの ^K と ^N を入れ替えてください。この作業は、vi などのテキストエディタで容易に変更できます。

カスタマイズ作業を行う場合は、ファイルを /etc/mle/locale/cs00/keybind から $HOME/.mle/locale/cs00/keybind にコピーして、そこで編集します。

また、環境変数 MLEPATH を設定している場合は、/etc/mle/locale/cs00/keybind から $MLEPATH/locale/cs00/keybind にコピーして、そこで編集することもできます。


注意 - 注意 -

/etc/mle/locale/keybind を変更するとシステムのユーザー全員に影響するため注意が必要です。


修正した keybind の内容は、次に開始される入力セッションから反映されます。

mle コマンドを使用して上記のカスタマイズ作業を行う場合は、keybind ファイル内の後半にある ¥x で始まる行を修正してください。

¥x08      I      { E     : ERASE_LCHAR }         # ctrl-h
¥x0b      I      { E,C   : KAKUTEI       } ; ¥   # ctrl-k
          *      { I,C   : SELECT_DONE   }