多くの SunOS コマンドと同様に vi コマンドは 1 文字単位の処理を複数バイト文字にも適用できるように国際化されています。置き換え、削除、大文字・小文字変換を例にとって見てみましょう。
まず、「3箇月後」の「3」(ASCII) をコードセット 1 の「3」に置き換えてみます。Esc キーを入力してコマンドモードに移り、カーソルキーを使ってカーソルを「3」の位置に合わせます。次に r キーを入力すると、vi は 1 文字を置き換えるモードになります。
ここで「3」を入力すると、「3」はコードセット 1 の「3」に置き換えられ、vi はコマンドモードに戻ります。
次に「クリストファー」の最後の 1 文字「ー」を削除してみます。カーソルを削除したい「ー」に移動し x キーを入力すると、「ー」の 1 文字が削除され、画面は次のようになります。
さらに 2 行目の文字列、「ZIPANGU」の「IPANGU」を小文字に変換してみます。カーソルを「ZIPANGU」の「I」に移動して「6‾」と入力します。これにより、1 文字を大文字・小文字変換して次の文字に移動する操作が 6 回繰り返され、画面は次のように変わります (‾ キーを 6 回入力しても同じです)。