JFP ユーザーズガイド

単語単位の日本語処理

SunOS 上のいくつかのコマンドでは、単語間の区切りとして空白を使用しない言語用に拡張された、単語の識別処理がサポートされています。

vi では、コマンドモードで w (word) キーを入力することにより、カーソルが日本語の単語識別用文字分類に基づいて次の単語の先頭に移動します。同様に、b (back) キーは前にある単語の先頭に、e (end) キーは現在カーソルのある単語の末尾にカーソルを移動します。

「スペイン女王」の「ス」にカーソルがある状態で w キーを 5 回入力すると、カーソルは日本語の単語識別用の文字分類に基づいて「女王」、「イザベル」、「の」、「援助」、「を」の単語の先頭に次々に移動します。

さらに b キーを 3 回入力すると、カーソルが 3 単語分戻り、「イザベル」の先頭に移動します。

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ここで、カーソル以降の 1 単語を書き換える cw コマンドを実行してみましょう。「Zipangu」の「Z」にカーソルを移動して、cw と入力すると画面は次のようになり、vi は「Zipangu」に置き換わる単語の入力を待ちます。

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「ジパング」と入力して Esc キーを入力すると、「Zipangu」が「ジパング」に置き換えられます。

同様に、このような単位の単語を削除することもできます。カーソルキーを使ってカーソルを「イザベル」の「イ」に移動し dw と入力すると、カーソル位置から現在の単語の最後の「ル」までが削除されます。

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