Solstice Enterprise Agents 1.0 ユーザーズガイド

特殊なマップの考慮事項

DMI の仕様では、DMI SP に対して ComponentId=1 を予約しています。また、この仕様は、SP の MIF ファイルも定義します。.MAP ファイルを作成したり、miftomib ユーティリティにのコマンド行パラメタとして OID 設定を指定したりするときは、ネットワーク管理者はこれを考慮する必要があります。すべての MIF ファイルには、ID 1 の標準グループを含める必要があります。

表 6-3 DMI MIB に変換される ComponentID グループ

MIS オブジェクトの識別子と構文 

MIF データ 

説明 

注 

DMIcompindex

INTEGER (1...217483647) 

コンポーネント ID 

構成要素の一意の値 

SP によってインストール時に割り当てられる。インストールが解除されるまで、SP はこの構成要素とやりとりする。管理アプリケーションは、あとで属性を要求するためにこの ID を記録する 

DMIcompManufacture

DisplayString (0...64) 

属性「Manufacture」 

コンポーネントプロバイダによって割り当てられる値 

この構成要素を作成した組織の名前 

DMIcompProduct

DisplayString (0...64) 

属性「Product」 

コンポーネントプロバイダによって割り当てられる値 

構成要素の名前 

DMIcompVersion

DisplayString (0...64) 

属性「Version」 

コンポーネントプロバイダによって割り当てられる値 

構成要素のバージョン 

DMIcompSerialnumber

DisplayString (0...64) 

属性「Serial Number」 

コンポーネントプロバイダによって割り当てられる値 

構成要素のシリアル番号 

DMIcompInstallation

Date 

属性「Installation」 

インストール時に SP によって割り当てられる値 

日付と時刻から成る 28 オクテットの表示可能文字列 

DMIcompVerify

Integer (0...7) 

属性「Verify」 

インストール時のこの構成要素の検査レベル 

この属性を要求すると、構成要素がまだシステム内にあり、正しく動作しているかどうかが調べられる 

このマップを使うと、DMI を使ってインストールされる MIF は、管理アプリケーションに表示できる最小限の ComponentID グループを持つだけで済みます。このグループ内の属性はすべて、読み取り専用のアクセス権を持ちます。MIF が基準となって MIB に変換されると、グループ内の属性にアクセス可能となりますが、DmtfGroups ツリーにアンカーポイントが付きます。たとえば、ソフトウェア MIF が定義されていると、変換によって DMISW MIB が作成され、次のようにアンカーポイントが付けられます。

enterprise.sun.DmtfGroups.DMISW(2)

あるいは、次のようになります。

1.3.6.1.4.1.42.2000.3

管理アプリケーションでは、同じ構成要素が、DmtfGroups ツリーの 2 つの異なる枝に表示されるように設定されている必要があります。

追加の OID 接頭辞は、次のとおりです。