共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (国際化対応編)

国際化対応の標準

多くの企業の努力を通じて、追加の要求事項および言語 (特に東アジアの言語) を盛り込む過程を経て、国際化対応アプリケーション・プログラム・インタフェースの機能性は標準化されてきました。この作業は主に、POSIX (コンピュータ環境用ポータブル・オペレーティング・システム・インタフェース) および X/Open の仕様に集約されてきました。オリジナルの X/Open 仕様は、第 2 版の『X/Open Portability Guide』(XPG2) で発表され、それは Hewlett-Packard 社がリリースした母国語サポート・プロダクトに基づいています。最も新しく発表された X/Open 国際化対応の標準は、XPG4 と呼ばれます。

デスクトップ内の各階層が、エンド・ユーザが一貫性のあるローカライズされたインタフェースを確保できるように、国際化対応用に定義された適切な標準インタフェース・セットを使用していることが大切です。ロケールと、ロケール依存関数の共通オープン・セットの定義は、次の仕様書に基づいています。

この環境内で、ソフトウェア開発者は、移植性が高く、(ベンダが異なっても) 分散システム間で相互運用でき、デスクトップ標準ロケールでサポートされる多国籍ユーザの多様な言語および文化の要求事項を満たす、世界共通のアプリケーションを開発できます。