共通デスクトップ環境 ToolTalk メッセージの概要

ttdt_file_request

Tt_message      ttdt_file_request(  Tt_message        context,
                                    Tttk_op           op,
                                    Tt_scope          scope,
                                    const char        pathname,
                                    Ttdt_file_cb      cb,
                                    void              client_data,
                                    int               send_and_destroy  );

ttdt_file_request() 関数は、標準デスクトップのファイルに対する配信範囲指定要求 (Get_Modified、Save、Revert など) を作成し、必要に応じて送信します。


注 -

この関数は、ttdt_Get_Modified() 関数、ttdt_Save() 関数、ttdt_Revert() 関数よりもローレベルのインタフェースです。要求を作成してから送信し、その応答に応じてブロックします。


ttdt_file_request() 関数は、指定の opscope で要求を作成し、そのファイル属性を pathname に設定します。デスクトップ・メッセージ規約に従い、TT_IN と vtype File のまだ設定されていない Tt_mode 型引き数が要求に追加されます。指定のオペレーションが TTDT_GET_MODIFIED() の場合は、TT_OUT と vtype Boolean のまだ設定されていない Tt_mode 型引き数も要求に追加されます。

context パラメータがゼロ以外の値のとき、このルーチンによって作成される要求は、スロット名が ENV_ で始まるすべてのコンテキストを context から継承します。

この関数は、作成された要求のメッセージ・コールバックとして cb をインストールし、クライアント・データが確実にコールバックに渡されるようにします。send が true の場合、この関数はハンドルを返す前に要求を送信します。

この関数は正常終了時に、作成された Tt_message を返します。エラーが発生すると、エラー・ポインタが返されます。Tt_status を調べるには、tt_ptr_error を使用します。表 A-9 には、この関数が返す可能性のあるエラーの一覧を示します。

表 A-9 ttdt_file_request が返す可能性のあるエラー

エラーの値 

説明 

TT_ERR_NOMP

ttsession プロセスを使用できません。ToolTalk サービスは、ttsession が実行されていない場合はその再起動を試みます。このエラーは、ToolTalk サービスがインストールされていないか正しくインストールされていないかのどちらかを示します。 

TT_ERR_PROCID

指定されたプロセス識別子が旧式か、無効です。 

TT_ERR_NOMEM

オペレーションを実行するのに十分なメモリがありません。 

TT_ERR_OVERFLOW

ToolTalk サービスが受信したメッセージの数が、正しく処理可能なアクティブ・メッセージの最大数 (2000) に達しました。 

TT_ERR_DBAVAIL

ToolTalk サービスが、このオペレーションに必要な ToolTalk データベースにアクセスできませんでした。 

TT_ERR_DBEXIST

ToolTalk サービスが、指定された ToolTalk データベースを予期した場所で見つけることができませんでした。 

TT_ERR_POINTER

パス名が NULL か、無効です。