Solaris 共通デスクトップ環境 Motif への移行

Solaris CDE への移行

OPEN LOOK または Motif アプリケーションは、Solaris CDE 環境に移植しなくても Solaris CDE デスクトップ上で実行できます。移植する場合は次の各章を参照してください。入手できる CDE マニュアルについては、「CDE マニュアル」を参照してください。

Solaris CDE に関連して、主に次のプログラミングまたは移植作業が必要です。

既存のアプリケーションを Solaris CDE デスクトップ上で実行する

既存の OLIT、XView、Motif の各アプリケーションは、Solaris CDE デスクトップ上で動作します。

アプリケーションを Solaris CDE デスクトップと統合されているように見せたいがアプリケーションコードを変更したくない場合は、基本的な統合を実行できます。この第 1 レベルの Solaris CDE 統合については、「基本的な統合」で説明します。

OpenWindows アプリケーションを Solaris CDE デスクトップに移植する

既存の OpenWindows は、Solaris CDE デスクトップ上でそのまま実行できます。アプリケーションを Solaris CDE 環境に移行して標準サービスを広範囲に使用する場合は、このマニュアルを読んで、OPEN LOOK と Motif のツールキットの違いや、OpenWindows と Solaris CDE のデスクトップの違いを理解してください。

Motif アプリケーションを Solaris CDE デスクトップに移植する

アプリケーションが Motif 2.1 のスタイルガイドに準拠している場合は、CDE スタイルガイドにも準拠しています。Solaris Motif は Motif 2.1 ツールキットに基づいており、CDE スタイルガイドは Motif 2.1 スタイルガイドに基づいています。ただし、アプリケーションを Solaris Motif に移植するには、GUI を変更しなければならないことがあります。

Motif アプリケーションを Solaris CDE デスクトップに移植する場合は、次の章を参照してください。

CDE と Motif 1.2 のスタイルガイドラインの類似点と相違点については、『共通デスクトップ環境 スタイル・ガイド』のチェックリストを参照してください。

Solaris CDE デスクトップ用アプリケーションの開発とデバッグ

Solaris CDE 共有ライブラリは、最新の Solaris ローダ技術により構築され、インタフェースと性能が最適化されています。この技術は、SPARCworks(TM) バージョン 3.0.1 より前にリリースされたデバッガとは競合します。したがって、CDE でアプリケーションの開発とデバッグを行う場合、SPARCworks バージョン 3.0.1 以降を使用してください。

Solaris Motif アプリケーションを開発する

Motif の知識があり、Solaris CDE デスクトップ用の Solaris Motif アプリケーションを開発したい方は、CDE のマニュアルを参照してください。

OPEN LOOK の開発者で、Solaris CDE デスクトップ用の Solaris Motif アプリケーションを開発したい方は、このマニュアルと CDE のマニュアルを参照してください。

どちらの方も、CDE マニュアルと Motif プログラミングの関連マニュアルのリストについては、付録 C 「関連文書」を参照してください。

Solaris CDE の命名規則について

Solaris CDE では、デスクトップクライアント名やデスクトップライブラリ名などに、接頭辞 DT と SDT を大文字と小文字を組み合わせて使用しています。したがって、Solaris CDE デスクトップアプリケーションを作成する場合、これらの接頭辞は使用しないでください。