前提条件 (「DiskSuite オブジェクトを保守するための前提条件」) と予備情報 (「ストライプや連結を再作成するための予備情報」) をチェックしてから、metaclear(1M) コマンドと metainit(1M) コマンドを使用して、スライスに障害が発生した後のストライプや連結を再作成します。metastat コマンドは、連結やストライプに対するスライスエラーを表示しません。しかし、システムコンソールには次のようなエラーが表示されます。
WARNING: md d35: read error on /dev/dsk/c0t0d0s6 |
詳細は、metaclear(1M) と metainit(1M) のマニュアルページを参照してください。
# umount /news # init 0 ok boot -s ... # ufsdump 0ucf /dev/rmt/0 /news DUMP: Date of this level 0 dump: Fri Mar 1 15:17:45 1996 ... DUMP: DUMP IS DONE # metaclear d35 # metainit d35 2 1 c1t0d0s2 1 c1t0d1s2 # newfs /dev/md/rdsk/d35 # mount /dev/md/dsk/d35 /news # cd /news # ufsrestore rvf /dev/rmt 0 Verify volume and initialize maps Media block size is 126 ... Check pointing the restore # rm restoresymtable # ls /news |
d35 にはマウントされたファイルシステム /news が含まれているため、これをマウント解除して、システムをブートしてシングルユーザーモードにします。ufsdump コマンドでデータをテープにダンプし、metaclear コマンドで連結を削除します。 metainit コマンドで、障害の発生したスライスと交換する新しいスライスを使用して連結を再作成します。データを ufsrestore コマンドで復元し、さらに妥当性をチェックします (たとえば、ls コマンドを使用)。
メタデバイスがストライプである場合、新しいスライスは、障害の発生したスライスと同じサイズでなければなりません。メタデバイスが連結である場合、新しいスライスには、障害の発生したスライスと少なくとも同じ容量が必要です。