Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド

トランスメタデバイスの拡張方法 (コマンド行)

マスターがメタデバイスである限り、トランスデバイス内でマスターデバイスを拡張できます。1 つのスライスから成るマスターを拡張するには、トランスを分離 (削除) し、スライスをメタデバイスに置いてから、トランスを再作成します。

「DiskSuite オブジェクトを保守するための前提条件」の前提条件と 「スライスとメタデバイスを拡張するための予備情報」の予備情報をチェックしてから、metattach(1M) コマンドを使用して、トランスメタデバイス内でマスターデバイスにスライスを追加接続します。詳細は、metattach(1M) のマニュアルページを参照してください。


注 -

マスターデバイスがミラーである場合、各サブミラーを拡張する必要があります。


例 - トランスメタデバイス内でミラー化されたマスターデバイスを拡張


# metastat d10
d10: Trans
    State: Okay        
    Size: 102816 blocks
    Master Device: d0
    Logging Device: d1
d0: Mirror
    Submirror 0: d11
      State: Okay
...
    Submirror 1: d12
      State: Okay        
...
# metattach d11 c0t2d0s5
d11: component is attached
# metattach d12 c0t3d0s5
d12: component is attached

この例では、2 つのサブミラー d11d12 を含む 2 面のミラー d0 から構成されるマスターデバイスをもつ、トランスデバイス d10 を拡張します。metattach(1M) コマンドは各サブミラー上で実行されます。システムに各スライスが接続されたことを確認します。

次の作業

UFS の場合、(マスターデバイスではなく) トランスメタデバイス上で growfs(1M) コマンドを実行します。「ファイルシステムの拡張方法 (コマンド行)」を参照してください。

raw メタデバイスを使用するデータベースなどのアプリケーションは、指定された方法で追加領域の拡張を行うことが必要です。