Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド

ディスクセットの予約方法 (コマンド行)

ディスクセットは、「安全」または「強制的」に予約できます。ディスクセット内のあるホストがディスクセットを予約すると、ディスクセット内の他のホストは、ディスクセット内のドライブのデータにアクセスできません。


注 -

ディスクセット内のホストが通信していることにかなりの確信がもてる場合、通常は安全な予約を実行するようお勧めします。


前提条件 (「DiskSuite オブジェクトを保守するための前提条件」) を満たし、予備情報 (「ディスクセットを操作するための予備情報」) を読んだことを確認します。metaset(1M) を使用して、ディスクセットを安全または強制的に予約します。詳細は、metaset(1M) のマニュアルページを参照してください。


注 -

他のホストがディスクセットの所有権をもつ場合、SCSI 予約の競合によって、そのホストはパニック状態になります。


例 - ディスクセットを安全に予約


red# metaset
...
Set name = relo-red, Set number = 2
 
Host                Owner
  red
  blue
...
red# metaset -s relo-red -t
red# metaset
...
Set name = relo-red, Set number = 2
 
Host                Owner
  red                Yes
  blue
...

この例では、ホスト red がホスト blue と通信を行い、ホスト red がセットの予約を試みる前に、ホスト blue がディスクセットの予約を解放したことを確認します。


注 -

この例では、ホスト blue がセット relo-red を所有していた場合、上記の出力の「Owner」カラムはまだブランクのままです。metaset(1M) コマンドは、(他のホストではなく) 発行側のホストがディスクセットを所有するかどうかだけを示します。


例 - ディスクセットを強制的に予約


# metaset -s relo-red -t -f

この例では、ホスト red はホスト blue と通信しません。その代わり、ディスクセット内のドライブは警告なしに予約されます。ホスト blue がディスクセットを予約している場合、予約が失われるためパニック状態となります。