この節では、DiskSuite が正常に機能するために必要なファイルについて説明します。ほとんどの場合は、DiskSuite がこれらのファイル (md.tab ファイルを除く) を自動的にアクセス (更新) しますので、これらのファイルについて考える必要はありません。
状態データベースの複製の位置を記録するファイルです。状態データベースの複製の位置が変更されると、DiskSuite は、すべての状態データベースの位置を記録したエントリを mddb.cf ファイルに書き込みます。/etc/system ファイルにも、同じ情報が書き込まれます。
metainit(1M)、metadb(1M)、または metahs(1M) コマンドでそれぞれメタデバイス、状態データベースの複製、またはホットスペアを作成する際に使用する入力ファイルです。メタデバイス、状態データベースの複製のグループ、ホットスペアは、このファイルに対応するエントリを持つことができます。
/etc/lvm/md.tab ファイルの構成情報は、実際に使用しているメタデバイス、ホットスペア、および状態データベースの複製の情報と異なる場合があります。このファイルはメタデバイスなどの作成時にのみ使用されます。ブート時に、DiskSuite の構成情報を、このファイルに反映することがありません。
「ローカル」ディスクセット構成のバックアップファイルです。このファイルは、復旧用に用意されています。DiskSuite の構成 (ホットスペア以外) を変更すると、DiskSuite はこのファイルを自動的に更新します。
mddb.cf または md.cf ファイルを直接編集してはいけません。
DiskSuite は、この構成ファイルを起動時に使用します。このファイルでは、nmd フィールドと md_nsets フィールドを編集することができます。nmd には、構成ファイルがサポートするメタデバイス数を設定します。md_nsets には、ディスクセット数を設定します。nmd のデフォルト値は 128で、最大 1,024 まで増やすことができます。md_nsets のデフォルト値は 4 で、32 まで増やすことができます。md_nsets の数にはローカルセットも含まれているため、ディスクセットの合計は、常に md_nsets の値より 1 つ少なくなります。
DiskSuite は、このファイルを使用して、DiskSuite の mdlogd SNMP トラップ作成デーモンの動作を制御します。mdlogdg.cf は編集可能な ASCII ファイルで、DiskSuite のドライバが指定された条件を検出したときに SNMP トラップデータを送信する先を指定します。
ブート時にメタデバイス構成情報を自動的に再ロードするために使用されます。
メタデバイスを自動的に再同期させるために使用されます。